今日は、私が過去に試したサイコロトレードというものが、相場で優位性を発揮することができるのかという点について、検証したと思います。
そして、以前の記事「たった1分でFXの負け組から100%抜けだせる2つの方法」の中で扱われている事柄が統計学的、また数学的に見て正しいのかどうか、という検証もしていきたいと思います。
あなたは、この記事を通して、たった5分ほどでリアルトレードでは絶対確認する事の出来ない「1000回」のトレードの結果をはっきり知ることができるでしょう。
こうした点に関しては、様々なブログの中でも、資金を投入してリアルトレードで検証してくださっている方もおられますが、そのような検証ではせいぜい合計100回程度しかおこなえないことでしょう。
ですから、今回は1000回のエクセルの計算システム検証を通して、相場がときに残酷で、ときに原理原則に従って動いていくかをはっきり知ることができるでしょう。
目次
サイコロトレードと100%負け組から抜け出す手法の確認
まずは、それぞれの手法の条件について確認しておきましょう。
まず、サイコロトレードと呼ばれる手法です。
この手法は、様々な手法を試して来られた方が、どうしても勝てない時にサイコロに自分の運をゆだね、奇数が出れば買い、偶数が出れば売りといった具合に機械的にトレードをしていく方法です。
このようにしていけば、チャートを分析する必要は無く、売り買いの選択もサイコロに従うので、多くのストレスから解放されるという利点があります。
では、この方法は相場で、優位性を発揮できるのでしょうか?
もうひとつの「100%負け組から抜け出す方法」という手法についてですが、これは利確と損切りの値を全く同じにして、しかも、スプレッドの少なくとも100倍以上に設定することにより、スプレッドの影響を1%以下に抑えるというものでした。
この手法を実践することにより、インターネット上に多くあふれている「 FX で大損した」というようなことは100%起こらなくなると言うものでした。
では、これら2つの方法をエクセルを通して1000回の検証をおこなってみましょう。
サイコロトレードなどは必勝法になりうるか?1000回検証!
どうぞ、下の写真にあるエクセルの図をご覧ください。
この図は、 Excel により勝率50%で勝負がおこなわれるように設定をして、その後、100回の取引の中で勝ち負けを繰り返しながら、一体どれほどの勝率や利益を上げることができるかを確認するというシステムです。
左側に赤く塗られた部分で、-10や10などと書かれている部分は、利確と損切りを10pipsに設定していることを示しています。(利確と損切りを同じ値)
そして、再計算をおこなうたびに、これらの数字がランダムに変更していきその都度、100回取引をおこなった結果がグラフ、数値として表示されていきます。
グラフの左側は勝率を表しており、右側は損益の金額を表しています。
中央部分の下の方にありますオレンジ色で塗られた部分は、100回後の勝率と利益を表しています。
このエクセルの計算システムにより、サイコロトレードをおこない、損切りと利確を全く同じにした場合に、どのような結果になるのかを確認できます。
では、これらの計算表を10枚確認し、それぞれ100回の取引がどのような結果で終わっていくのかを見てみましょう。
1枚目 勝率46% 損益ー800円
2枚目 勝率54% 損益 800円
3枚目 勝率50% 損益 0円
4回目 勝率47% 損益ー600円
5回目 勝率50% 損益 0円
6回目 勝率51% 損益 200円
7回目 勝率60% 損益2000円
8回目 勝率45% 損益ー1000円
9回目 勝率53% 損益 600円
10回目 勝率44% 損益ー1200円
いかがでしたか?この合計1000回の取引の結果は次のようです。
1000回の取引 勝率50% 損益 0円
私も計算してみて、びっくりしました。何にも合わせていません。確率の収束って怖いですよね。
皆さんの予想通りでしたか?
サイコロトレード、1000回検証からわかる事
①損切りと利確値を同じにすれば、大損はしない
この結果により、損切りと利益幅を全く同じにした時に、間違いなく負け組から100%脱出できるというのは、嘘ではないということが証明できたかと思います。
ですから、インターネット上にあふれている FX で大損したという記録は確かに事実ですが、それはギャンブルに近いトレードをしてしまい、1回で多くの利益を得ようとした欲望に流されてしまっている証拠であることがわかります。
また、同時に先日もお伝えした「プロスペクト理論」という考え方によって損切りはいつまでも後回しにしてしまい、どんどんと損失を膨らませてしまうという結果であることがわかるかと思います。
ですから、まずは損切り幅と利確幅を全く同じ値にすることによって、あなたはすぐに FX 勝ち組のスタートラインに立つことができるのです。
②サイコロトレードは大損はしないが、必ず負ける手法である。
サイコロトレードは、上記の通り「大損しない」という意味では素晴らしい手法なのかもしれません。
しかし、今回の場合はスプレッド(手数料)を考慮していませんので、ここからさらに1%ほどは不利な方に働いてしまいます。
ですから、サイコロトレードの売りと買いを全く逆にしても、常にスプレッド分負けるので、サイコロトレードは必ず負けるトレードであるということができるのです。
③100回ほどトレードしても、その手法が持つ勝率のマイナス10%ほどは覚悟する必要がある。
今回の検証では、期待勝率50%にも関わらず、100回を1セットとしたそれぞれのトレードは時には、勝率44%から60%の間を行き来し、安定しないことがわかります。
確かに勝率のグラフを見ていただくと分かりますように、勝率は限りなく50%に向かって収束していきます。
しかし、その過程では下記の勝率のように序盤は勝率20%台の部分もありますので、最終的に勝利するために辛抱が必要であることも分かります。
④勝率60%ほどの手法を見つければ、最終的には勝てる。
今回の検証で面白いのは、私たちが思っているよりもずっと、宇宙の法則に従って、50%に限りなく近づいて行ったという事です。
ですから、もし私たちが相場の中で優位性のある場面だけをトレードさえすれば、必ずその同じ法則に従って最終的には勝てる方に収束していくということも確認できるのです。
ではその為に、FX 業界の中で、時に必勝法と呼ばれる「マーチンゲール手法」を使うのはどうなのでしょうか?
では次回は、その「マーチンゲール手法」が本当に有効なのか、危険なのかについても同様の1000回検証をおこなってみましょう。
ただ、皆さんは上記のシステムを自分で使用して検証したいと思われませんか?
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まとめ
FX 業界には、サイコロトレードと呼ばれるサイコロによって売りか買いかを決めて、トレーダーの思考を一切停止してトレードしていく方法がある。
サイコロトレードは、プロスペクト理論に打ち勝ち、大損を失くすことができるという意味であれば、有効な方法ではあるが相場の中で優位性を発揮することはできない。
また、それと同様に「たった1分で100%負け組から抜け出す方法」の中で扱われているように、損切り幅と利確幅を同じ値にし、その値をスプレッドの100倍以上に設定すれば、間違いなく大損しないトレードをおこなうことができる。
本日も、最後までご覧下さり、本当にありがとうございました。
最速 FX ブログのケンジでした。
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