前回の記事では、勝率60%と70%の手法でえられる予想利益と、リスクについて考えることができました。
確かに、そこから得られる利益はそこそこのものですが、そこにマーチンゲール手法のような資金変動の手法を重ね合わせて、より一層得られる利益を増やすことはできないのでしょうか?
この記事を通して、あなたが勝率60%の手法を見つけた後に、さらに利益を向上させる資金変化法について知ることができるでしょう。
では、この点を、大好評の1000回検証シリーズで検証してみましょう。
目次
勝率60%の手法にマーチンゲール手法を組み合わせる!
まずは、勝率50%のサイコロトレードでは、掛け金が900億円にも膨らんでしまったマーチンゲール手法ですが、勝率60%に上がった状態なら安全に運用することができるのでしょうか?
まずは、3枚の表計算と、それに続く7回の結果のみをご覧ください。
なお、今回は後ほど、「資金変化なしの60%の利益」と比較するために、1回のトレードで使用した平均通貨量(マーチンゲールは通貨量が変化する為)も記入しております。
1枚目 勝率:66% 損益:26400 最大連敗数:3 平均使用通貨量:6400
2枚目 勝率:51% 損益:20000 最大連敗数:5 平均使用通貨量:11760
3枚目 勝率:61% 損益:24400 最大連敗数:6 平均使用通貨量:12200
以下は、時間短縮の為、結果のみ計算表からご覧ください。
回数 | 勝率 | 損益 | 最大連敗数 | 平均通貨量 |
4回目 | 58% | 23200 | 3 | 8080 |
5回目 | 64% | 25600 | 4 | 7280 |
6回目 | 58% | 23200 | 3 | 7760 |
7回目 | 54% | 21600 | 4 | 10320 |
8回目 | 56% | 22000 | 4 | 7880 |
9回目 | 65% | 25600 | 4 | 7360 |
10回目 | 63% | 25600 | 3 | 7240 |
そして、今回の1000回検証の最終結果が以下の通りです。
いくらでしたか?もちろん、勝率50%の時に比べればマーチンゲール手法を使っても最大連敗数を下げることはできましたし、利益を上げることもできました。
ただ、問題はやはり連敗時です。今回も10連敗は無いまでも、普通に6連敗は生じましたので、その時、必要な通貨量は256,000通貨です。これは、国内口座のレバレッジ25倍でも115万円が必要になる通貨量です。
この25万通貨(115万)を仕掛けるときのストレスたるや、計り知れません。おそらくポジションを持ったら、眠れないでしょう。
では、前回の資金変化なし勝率60%タイプ(1000回検証)と比べてみましょう。
勝率 | 損益 | 平均通貨量 | |
60%マーチンゲール | 59.6% | 239600 | 8628 |
60%資金変化なし | 60% | 210000 | 10000 |
いかがでしたか?
これを見ると、確かにマーチンゲール手法の方が、平均通貨量が少なくても損益が3万円ほど高く優良に見えますよね。
しかし、資金変化なしタイプが、毎回1万通貨(4万円)のみコンスタントに仕掛けていくのに対し、マーチンゲールタイプは時に、25万通貨(115万円)を仕掛けなければならないのです。
この膨大なストレスが3万円の価値しかないなんて、割に合わないと思いませんか?
ですから、こうして考えてみるとマーチンゲール手法には次の2つの大きな弱点があることが分かります。
- 連敗時、掛け金が膨大なのものになり、大きなストレスがかかる。
- 連敗した時に掛け金が上がってしまわないように一番最初の掛け金を少額から始めなければならない。
ですから、結論としてハッキリ言えるのは、そのまま資金変動なしで運用した方がより安全で、ストレスフリーであるという事です。
では、マーチンゲールの様ではなく、安全、安心、確実な資金変動法は無いのでしょうか?そのびっくりするような方法については、次回の記事でとりあげたいと思います。
どうぞ、ご期待ください。
まとめ
勝率60%の手法と、マーチンゲール手法を組み合わせた時には、勝率50%の手法に比べれば、連敗数も減り、利益を増やすこともできた。
それでも、いまだに最大連敗数が6であり、そのために必要な資金は155万円であるため、実践で用いるにはあまりにもリスクが高すぎる。
また、マーチンゲール手法を用いなくても、3万円ほどしか利益の変化がないため、資金変化なしの方がストレスフリーである。
本日も、最後までご覧下さり、本当にありがとうございました。
最速 FX ブログのケンジでした。
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