前回の記事では、儲かる手法の見つけ方や作り方について考えることができました。
»儲かるFX手法の見つけ方、作り方。4つのポイント(その手法自分に合ってる?)
しかし、皆さんはFXに魔法の必勝法は無いということがわかったとしても、どのようにして、インターネット上に転がっている石ころのような手法を、ダイヤモンドに磨き上げることができるのか?という点を、疑問に思っておられることでしょう。
私もそれがわからずに、あらゆるサイトを探して回りましたが、ダイレクトに説明しているものはありませんでしたので、今日は「自分の手法を必勝法に変える手段」について勉強していきたいと思います。
その6つの秘訣とは以下の通りです。
秘訣①:長期足の優位性を加える
秘訣②:短期足の優位性を加える
秘訣③:ローソク足反発パターンの優位性を加える
秘訣④:時間的優位性を加える
秘訣⑤:エリオット波動の優位性を加える
秘訣⑥:チャートパターンの優位性を加える
しかし、わたしも含めて初心者の頃は、間違った方法で必勝法を作ろうとします。
どのようにでしょうか?
目次
普通の手法を必勝法に変える間違った方法
初心者が、自分の手法を磨きあげるのに、1番最初に落ちる間違いはインジケーターを増やせば良いと言うものです。
例えば、最初は移動平均線を20期間のものを導入して、それをローソク足が超えたら、買いエントリーをし、下抜けたら売りとトレードします。
しかし、それでは勝てないので、今度は80 MAと200 MAを導入し,移動平均線のクロスとパーフェクトオーダーでエントリーをおこないます。
それでも勝てない場合は、マックディー(MACD)を導入し、その両方が上に超えたときに、エントリーするとします。
それでも勝てないので、一目均衡表も取り入れ全部が整った時だけにエントリーしようと考えるわけです。
そのように、どんどんとインジケーターを加えていってしまうと、肝心のローソク足が全く見えなくなり、何の優位性もないチャートが完成してしまうのです。
そのチャートが以下の通りです。
では、一体どのような条件を加えれば、優位性の高い手法にできるのでしょうか?
FXトレードで、最も一般的、かつ効果的な押し目買いを、例にして考えてみましょう。
秘訣①:長期足の優位性を加える
あなたが、1時間足で押し目買いをしたいのであれば、その時の4時間足と日足の状態はどのようになっているでしょうか?
例えば、下のチャートをご覧ください。
チャート:A
チャート:B
どちらのチャートも、全く同じような押し目買いに見えます。
むしろ、Bのチャートの方が揉んでいるように見えますね。
しかし、それを4時間足で確認してみるとどうでしょうか?
チャート:Aの4時間足
チャート:Bの4時間足
エントリーしようと思っているポイントに、大きな違いがあることがわかります。
チャートのAは、4時間足が下落トレンドのなかで、押し目買いをしようとしています。
それとは対照的に、チャートのBは、4時間足が上昇トレンドの中での押し目買いです。
当然のことですが、長期足の流れと一致した方向に伸びていく1時間足の方が優位性が高いです。
では、その後はどうなったでしょうか?
チャートA:その後
やはり、4時間足の強力なトレンドラインに当たって、叩き落されています。
チャートB:その後
しっかりと4時間足のトレンドラインに支えられて、大きく上昇しています。
ですから、トレードをおこなうときに長期足の流れを意識することによって勝率を上げることができます。
秘訣②:短期足の優位性を加える
あなたが、1時間足で押し目買いをしたいのであれば、押し目買い候補ポイントまで落ちてきたときに、「エイ、ヤー」とエントリーをしてしまうのでしょうか?
そうではなく、短期足(15分足)に切り替えて、短期足の流れが下降から上昇の流れに切り替わったタイミングで、エントリーをおこなうことができれば、そこには間違いなく優位性が生まれます。
例えば、下の図をご覧ください。
良い押し目買いポイントまで落ちてきましたので、ここでポチっとエントリーボタンを押してしまうと、どうなってしまうでしょうか?
以下のチャート図のように、相場はズルズルと下に下がって損切りとなってしまうのです。
ですから、15分足にも切り下げラインと戻り高値ラインを引き、その両方を抜けたタイミングでエントリーをおこなえば、優位性の高いエントリをおこなえるのです。
短期足と組み合わせる方法に関しては以下の記事をご覧ください。
»FX初心者が大損しない勉強法 その⑩:マルチタイムフレーム(短期足)
秘訣③:ローソク足反発パターンの優位性を加える
押し目買いを狙っていて、押し目買い候補となるライン、もしくはゾーンまで下がってきたときに、そのローソク足がどのような形で確定するかと言うことを考慮に入れると優位性を増すことができます。
優位性の高いローソク足の形については、以下の記事をご覧ください。
»酒田五法:勝率60%のスキャルピング手法の基礎。最も簡単な解説
この記事にありますように、ローソク足の形は、世界中のトレーダーの意識をはっきりと表すものとなっています。
ですから、押し目買いポイントに、反発を予想してIFO注文を、ただ仕掛けていては勝率は上がりません。
むしろ、以下のチャートの通り、水平線に触れたときにトンカチの形を示し、反発して陽線で確定するような場合は、間違いなくそのラインが世界中のトレーダーから意識されていることを示していますから、その反発を確認してからエントリーする必要があるのです。
このように、ローソク足の反発パターンを確認するだけでも、優位性を発揮することができるのです。
秘訣④:時間的優位性を加える
あなたが、押し目買いをおこなうタイミングが、大きな指標発表の前であれば、様子見で相場はほとんど動きません。
また、それとは反対に、しっかりと押し目買いができたと思っても、指標の結果次第では、相場の流れとまったく関係ない反応を示してしまい、損切りにあってしまう可能性もあるのです。
また、東京時間にトレードをおこなう場合も同様で、チャートはそれほど活発な動きをしないことが多いために注意が必要です。
そんな時に、直近高値を抜いていくことを期待した、押し目買いトレードをすればすぐに、直近高値に当たって落ちてきてしまい、損切りになってしまう可能性があるのです。
このように時間帯やタイミングの選択によって優位性を得ることができるのです。
秘訣⑤:エリオット波動の優位性を加える
同じ押し目買いであっても、エリオット波動の第3波であるか、5波であるかによって反応は全く違ってきます。
例えば、下のチャートをご覧ください。
このチャートを見ると、どちらも(AもBも)綺麗な押し目をつくり、安全な押し目買いが出来そうに見えます。
そして、押し目買いAはエリオット波動の第3波の為、思惑通りストレスなく、すんなり落ちてくれました。
それに対し、第5波の方は、世界中のトレーダーによって伸びきってしまっていると言う認識を持たれているために、下のチャートの通り、伸びきることなく反転上昇してしまいました。
ですから、同じ押し目買いでも、エリオット波動の3波なのか、5波なのかを意識することによって、優位性を得ることができるのです。
エリオット波動の効果的な用い方は以下の2つの記事をご覧ください。
»FX初心者が大損しない勉強法 その⑥:エリオット波動理論とは
»FX初心者が大損しない勉強法 その⑦:秘技 エリオット波動定規
秘訣⑥:チャートパターンの優位性を加える
さらに、優位性を高めたい場合は、押し目買い候補までチャートが落ちてきたときに、ローソク足の反発パターンだけを確認するのではなく、そこに反発チャートパターンも取り入れるならば、より優位性を発揮することができます。
例えば、下記のチャートの通り、水平線に当たってトンカチパターンを示しても、すぐにエントリーをしないようにします。
そして、もう一度価格が下に向かおうと努力して失敗する、いわゆるダブルボトムパターンを作ったのを確認して、そのネックライン抜けからエントリーをおこなえば、より一層勝率を高めることができます。
実際私の過去検証の結果も以下の通りになっています。
この過去検証でも、押し目買いだけで直接入るのが、平均勝率56%ほどであるのに対し、ダブルボトム確認後は、平均勝率62%まで引き上げることが出来ています。
ですから、このダブルボトムを確認してからのエントリーはとても破壊力のあることが分かります。
「6つの秘訣」を普通の手法に当てはめた結果
これまで考えてきた合計6つの秘訣を当てはめることによって、インターネット上のどこにでも転がっている押し目買い手法という、石ころのような手法を大幅に改善することができたことがお判りでしょうか?
なんと、勝率70%以上をたたき出す、ダイヤモンドのような必勝法に変えることができたのです。
同様に、現在あなたが用いている「自分に合った手法」も、これらの6つの秘訣を加えることにより、必勝法に変えることが出来るでしょう。
そして、その時あなたのチャートには、一体どんなインジケーターが表示されているでしょうか?
驚くべきことに、ローソク足以外の何も表示されていないのです。
実は、これがプロのトレーダーの必勝法なのです。
もちろん、これらを使いこなしていくのは簡単ではありません。
なぜなら、どこかの怪しい必勝法インジケーターや必勝法サインツールなどのように、矢印が出ればそれに沿ってトレードをおこなうだけで、何百万も稼げると言うようなものでは無いからです。
私たちは、いつまでもそのような詐欺的な、勝てない手法に頼っていてはいけません。
むしろ、本物のプロトレーダーがおこなっている上記のような、相場の原理原則に基づいた手法を用いることによって、何年たっても安定した結果を出し続けることができるトレーダーを目指していきましょう。
しかし、そうした過去検証や自分のトレードを確実に、そして簡素化しておこなえる様々なシステムがあれば良いと思われませんか?
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まとめ
インターネット上に転がっている石ころのような手法でも、様々な優位性を加えることによって、ダイヤモンドのような必勝法に変えることができる。
それは以下の6つの秘訣によってである。
秘訣①:長期足の優位性を加える
秘訣②:短期足の優位性を加える
秘訣③:ローソク足反発パターンの優位性を加える
秘訣④:時間的優位性を加える
秘訣⑤:エリオット波動の優位性を加える
秘訣⑥:チャートパターンの優位性を加える
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速FXブログのケンジでした。
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