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ループイフダン、トラリピなどリピート系自動売買はFX必勝法か?

この記事は約10分で読めます。

「必勝法」探しなどに、疲れたときにたどり着くのが、ループイフダントラリピなどの各FX会社が提供する自動売買サービスです。

 

そして、これらのサービスの説明ページを見ると、「口座保有者の80%が利益を出しています」などと言う文言で溢れています。

 

そして、「寝転がっているだけでお金がザクザク入ってくる」とも記入されています。

 

 

では、実際にそれらのサービスを利用すれば、本当にたくさんの不労所得を手に入れることができるのでしょうか?

 

今日は、その点をご一緒に考えてみましょう。

 

結論から申しますと、それらのサービスの説明は正しく不労所得が手に入りますが、それは大幅なトレンド相場が発生するまでのことです。

 

ですから、長期的な目線で言えば絶対に手を出してはいけません

 

なぜなら、これまでの7年間FX相場に携わってきて、大勢の人の悲鳴を聞いてきたからです。

 

では、それらの自動売買サービスにはどんな特徴があるのでしょうか?

 

そして、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

 

ちなみに、メリットとデメリットは以下の通りです。

 

 

ループイフダン、トラリピのメリット:2選

  • ①:いちど設定しておけば、後は全て自動でエントリーから決済まで行ってくれる
  • ②:24時間365日、自動で取引してくれる

ループイフダン、トラリピのデメリット:4選

  • ①:暴落時の無限の大損
  • ②:含み損を前提とした取引
  • ③:取引手数料(スプレッド)が高い
  • ④:スワップ狙いの関係で、主に買いエントリーとなる

 

では、これらの詳細を順番に見ていきましょう。

 

目次

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ループイフダン、トラリピなどのリピート系自動売買とは?

 

これらのサービスは、簡単に言うとナンピンを自動的に仕掛けてくれるサービスです。

 

ナンピン手法の危険性については、以下の記事をご覧ください。

»FXのナンピン手法、ナンピンマーチンゲール手法:勝率100%の必勝法?

 

ただ、通常のナンピン手法と違うのは、以下の通り、最初に「売りナンピン」か「買いナンピン」かを選択し、その後、何pips毎に何通貨量ずつのナンピンを仕掛けるかを設定しておくだけで、自動的にエントリーを行ってくれると言う点にあります。

 

引用:FXでトラリピをはじめよう

 

ですから例えば、買いのナンピンを10pipsごとに仕掛けておけば、1円分チャートが下落したときに、10本分の買いポジションを自動的に持ってくれると言うことです。

 

そして、チャートが1円分、元の価格に戻ったときには、自動的に10本分のエントリーを決済してくれ、なおかつ再び自動で買いエントリーの罠を張ってくれるというものなのです。

 

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ループイフダン、トラリピのメリット:2選

 

メリット①:いちど設定しておけば、後は全て自動でエントリーから決済まで行ってくれる

 

上記の通り、何pipsごとに、何通貨量を、どの通貨で行うかを設定しておけば、その後はチャートを見る必要もありませんし、過去検証などする必要は全くありません。

 

文字通り、不労所得で、毎日為替差益とスワップ利益を自動的に受け取ることができるのです。

 

 

そして、ある程度の資産があれば、本当に儲かります。

 

メリット②:24時間365日、自動で取引してくれる

 

私たちが、通常のFXトレードを行おうと思えば、仕事の合間や帰宅後など限られた時間内でのみ、チャートを見ることができます。

 

しかし、そうした時間内で、エントリーチャンスを見つけるのは簡単ではありません。

 

しかし、これらリピート系の自動売買サービスであれば、私たちが何もしなくても、24時間365日、自動でトレードを行ってくれるのです。

 

では、こうした点を考えるとやはり、今日からループイフダンかトラリピを利用した方が良いのではないかと感じられるのではありませんか?

 

しかし、決してそれらに手を出してはなりません。

 

なぜでしょうか?

 

それには、決定的な4つのデメリットが存在するからです。

 

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ループイフダン、トラリピのデメリット:4選

 

デメリット①:暴落時の無限の大損

 

これは、容易に想像できることですが、簡単に言うとナンピントレードを自動で行ってくれているだけの事ですから、リーマンショックのような相場の暴落が起きるとすれば、その損失額は無限大に広がってしまいます。

 

実例として下記のリーマンショックの時のチャートにトラリピを当てはめてみましょう。

 

 

その変動幅は、なんと55円分(5500pips)です。

 

もし、10pips毎に1000通貨の買いを入れる設定をしていると、55万通貨分のポジションを立てることになります。

 

その必要証拠金はレバレッジ25倍でも、約250万円になります。

 

それに加えて、この段階での含み損は、なんと15152500円(約1500万円)です。

 

ですから、必要証拠金と含み損を合わせて、約1750万円の資金があれば、この暴落に耐えられるでしょう。

 

一般人の私たちでは、約2000万円を投資に回せるほどの自由資金は無いでしょう。

 

ですから、大抵それらのFX会社やアフィリエイト目的のブログ等は利益が出ている通貨の結果のみを掲載し、あたかも安全であるかのような印象を与えますが、私たち一般人は絶対に手を出してはいけないことが分かります。

 

デメリット②:含み損を前提とした取引

 

口座利用者の80%が利益を出している理由は、簡単に言えば、損切りをしないトレードだからです。

 

ですから、たとえ100万円の含み損を抱えていたとしても、それが確定していないわけですから、日々積み重なっていく10,000円や20,000円などを確定利益のみ計上しているために、80%が利益を出していると言っているのです。

 

現にトラリピのアベノミクス前の口座開設おすすめ画面でも同じように、80%以上が利益を出していると書いていましたが、その後のドル円の大幅な下落に巻き込まれて、そうした文言は消されてしまいました。

 

デメリット③:取引手数料(スプレッド)が高い

 

もし、あなたが手動でトラリピと同じように、ナンピントレードをドル円で行うとすれば、そのスプレッド(手数料) は 0.3pipsのみです。

 

しかし、それをFX会社の自動売買サービスに頼めば、ループイフダンであれば2pips(7倍)、トラリピであれば4pips(13倍)必要になります。

 

 

もちろん、これらの注文方法は、損切りをしない注文ですから、スプレッドが直接勝率に関係しないように思いますが、もしそのトラップの設定幅を10pips毎に設定したとすれば、その手数料が占める割合はなんと20%に及ぶのです。

(手動でナンピンを仕掛けるとすれば、10pips毎に仕掛けても、その手数料の占める割合は0.3%です。)

 

ですから、本当にこれらのリピート型の注文をしたいのであれば、MT4のナンピン型の自動売買ソフトを使う方が、手数料は間違いなく安くなるでしょう。

 

デメリット④:スワップ狙いの関係で、主に買いエントリーとなる

 

これらの注文は、基本的に含み損を抱えた状態、つまりポジションをずっと持ち続ける事を前提としていますので、スワップ金利がもらえることを狙った取引をすることがほとんどです。

 

ですから、大抵の場合、売りの仕掛けを作ることもできますが、スワップをとられてしまう関係で、ほとんどの方が買いの仕掛けばかりを選択なさいます。

(例えば、ドル円でおこなうと1ロットあたり、買いスワップ+73円、売りスワップ-83円という感じになります。)

 

しかし、大抵の場合、リーマンショックやスイスフランショックなど、相場が激変するときは、大幅な下落が起こりますので、買いエントリーはそれらの急変に大変不利なのです。

 

一例として、スイスフランショック時のチャートを見てみましょう。

 

 

上記の通り、一瞬で2000pipsも下落しましたので、リピート系自動売買をしていれば、大きな含み損を抱えることになったでしょう。

 

また、スワップ狙いに目がくらんで、トルコリラ円や南アフリカランド円などの高金利通貨を用いてループイフダンやトラリピなどを行うならば、どうなるでしょうか。

 

結果はもっと悲惨です。

 

どうぞ下記のチャートをご覧ください。

 

 

この南アフリカランド円のチャートでは、約12年間で10円(1000pips)ほど下がっています。

 

このように、それらの高金利通貨は、通貨の価値がどんどんと下落していって二度と戻ってくる事はありませんので、間違いなく破産してしまうのです。

 

現に、そのような経験をなさった方の体験談を、下記に添付いたします。

 

為替コヤジは2012年1月からトラリピの運用を行っていますが、2015年8月と2018年8月に強制ロスカットを回避するために約150万円の手動ロスカットを行っています。

引用:トラリピで大損!為替コヤジがトラリピ運用で失敗した3つの理由とその対策 

 

この方も、確かに毎月数万円の利益を出しておられますが、過去に出してしまった損益損失が膨大なために、現在でも回収ができていない状態です。

 

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ループイフダンやトラリピなどのリピート系自動売買について考慮して言えること

 

確かにチャート分析したり、過去検証を何千何百回も行ったりするのはとても面倒ですから、上記のようなサービスについての説明を読むと、とても心が惹かれるかもしれません。

 

そして、それらの説明文に書かれている内容は、相場がレンジ相場である限り真実で本当に不労所得が入ってきます

 

しかし、これまで7年間もFXトレードを行ってくると、そうしたサービスが一時のブームのように話題になるのですが、その後なになにショックと言うものが起きると、それらのブームは一瞬にして去ってしまうのを見てきました。

 

そしてまた、その後チャートが落ち着いてレンジ相場を形成すると、そうしたサービスがもてはやされるようになるのです。

 

後は、それの繰り返しです。

 

しかし、チャートがトレンドだろうが、レンジだろうが、全く影響されずに淡々とトレードすることができ、利益を残し続けるのが本当のトレーダーです。

 

 

確かにその道は厳しいものですが、それによって身に付けたトレードスキルは決してなくなりませんので、何十年にもわたり利益を生み出してくれるのです。

 

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まとめ

 

ループイフダン、トラリピのメリット:2選

  • ①:いちど設定しておけば、後は全て自動でエントリーから決済まで行ってくれる
  • ②:24時間365日、自動で取引してくれる

ループイフダン、トラリピのデメリット:4選

  • ①:暴落時の無限の大損
  • ②:含み損を前提とした取引
  • ③:取引手数料(スプレッド)が高い
  • ④:スワップ狙いの関係で、主に買いエントリーとなる

 

これらを総合的に考え、相場の急変等も考慮に入れると、ループイフダンやトラリピなどのリピート系自動売買サービスを、絶対に用いないほうが良いことがわかる。

 

本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。

 

最速FXブログのケンジでした。

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