FX投資を行っていて、最も怖いと思うのは、何々ショックと呼ばれる相場の急落です。
なぜなら、そのようなものに巻き込まれてしまうならば、これまでコツコツと貯めてきた利益全てが一瞬で消え去ってしまうからです。
では、今日はここ10年ほどの間で、どのような大暴落が生じたのかをチャートと一緒に見ていきましょう。
そして、その時に大損してしまった人々の声についても、掲載していきたいと思います。
この記事を読んでみますと、100年に1度の大暴落と呼ばれているものが、10年で何度も起きているのがよくわかると思います。
ですから、私たちは損切りの設定の重要性や、資金管理の重要性についても再確認することができるでしょう。
では、新しい大暴落から順番に考えていきましょう。
目次
2019年1月3日アップルショック(下落幅:500pips)
これは、2019年1月2日にアメリカの大企業アップルが、業績予想を下方修正したことに起因していると言われています。
その発表によって、Appleの株価はおよそ9%も下落し、その下落をきっかけにして、回避通貨である円買いが始まってしまったのです。
その時のドル円チャートが、以下の通りです。
たった5分間で、約500ピップスもの下落を起こしてしまったのです。
そして、その後何もなかったかのように、80%ほどは元に戻ってしまったのです。
こうした事柄によって、大勢の人々は強制ロスカットなどにあって、大きな損失を出してしまったのです。
アップルショックによる大損した人々の声
2018年8月10日トルコリラショック(下落幅:150pips)
それはちょうど、お盆休みの中で大勢の人がゆっくりしている時の事でした。
その日、約8分間ほどの間に、トルコリラ円は19円台から18円台を割れるところまで約150pipsほども下落してしまったのです。
通常、ドル円などであれば、150ピップス程度であれば、それほど大きな下落に感じないかもしれませんが、もともと19円ほどだった通貨が、150ピップスも下落すると言う事は、ドル円に例えると800ピップスほど下落したのと同じ下落幅になります。
そして、なお悪いことに大勢の人々は、トルコリラの高い金利に惹かれて、ほとんどの人が買いポジションを持っていたので、このトルコリラショックによって大勢の人々が莫大な損失を抱えることになってしまったのです。
通常のデイトレード等とは違い、金利を狙ったスワップトレードの場合、多額の資金を投入してしまう傾向があるので、通常よりも莫大な損失が出てしまったのです。
もちろん、その傾向は以前からありました。
しかし、大勢の人はいつか上がるだろうと入金して、損失を耐えていたのです。
しかし、そこにこのトルコリラショックが起きて、一か月ほどでなんと800pipsも下落してしまったのです。
トルコリラショックによって大損した人々の声
2015年1月15日:スイスフランショック(下落幅:2300pips)
この背景としては、もともとスイス中央銀行は、対ユーロに対して、自国の通貨の価値を一定に保つために、1.20を割り込むような下落があった場合国費を投入して通貨の価値を守ると言う宣言をしていました。
ですから、大勢トレーダーたちは、1.20に近づくたびに買い注文を入れて、「スイス中央銀行がその価値を引き上げてくれるのを待てば良い」という、まさに「必勝法」を使って甘い汁を吸っていたのです。
しかし、そんな時にスイスフランショックが起きました。
2015年1月15日に「対ユーロに対して、国費で通貨価値を維持することをやめる」と言う声明を発表したのです。
それによって、たった20分間で、ユーロスイスの相場が約41%(2300pips)も大暴落してしまったのです。
以下は、その時のチャートです。
そして、当然のことながら、これほどの大幅な下落が起きてしまえば、インターバンク(FXの価格の大元)でも価格を表示することができない事態が発生してしまいました。
そのため、損切り注文をしていた投資家たちも、ロスカットがされず、値段が飛んだ先の価格でロスカットが執行されてしまったため、マイナスの追証と言うものが発生してしまったのです。
この場合も、「必勝法」という事で大勢の人が、多額の資金を投入して、レバレッジを引き上げて運用していたため、大惨事が発生してしまったのです。
スイスフランショックによって大損した人々の声
吐き気が留まらん…
-9200万とか絶対払えんぞ
うわなにやってんだおれ出典【CHF】スイスフランのレートに一喜一憂するスレ Part82
元カノから泣きながら電話きた。
1200万ふっ飛ばして更に追証2200万だって。
FX教えたの俺なんだよな。どうしよう。
ちょっと教えて欲しい。
追証-1400万って出たけど
こんなのあり得るの?種銭1000万だけど、業者の強制ロスカットで
マイナスの手前で止まるはずだよね?普通に考えて、入金できるわけないんだけど。
2010年ユーロ危機(下落幅:3500pips)
これは、上記の何々ショックと言うものと比べると、急激な暴落と言う形ではありません。
ユーロに含まれているギリシャの財政赤字によって、ユーロ全体に対する不安が広がり、半年ほどの間に3500ピップスほど相場が下落してしまった事態を指しています。
ですから、この動き自体は、下落トレンドと言う見方をすることもできますので、たくさんの人が大損したと言う事態には陥りませんでした。
2008年9月15日:リーマンショック(下落幅:2000pips)
これは、アメリカの投資銀行リーマンブラザーズが、倒産したことをきっかけに起きた金融危機のことを指しています。
そして、このリーマンブラザーズの倒産により、世界恐慌が生じるのではないかと恐れた投資家たちが、一気に回避通貨である日本円に逃げ込んだために、日本円の価値が高騰しチャート上では大暴落を起こしてしまったのです。
その暴落幅は、約3ヶ月の間で約2000ピップスにも及びます。
ですから、この大事件はFXトレーダーだけではなく、世界の投資家たちに大きく影響を与えました。
リーマンショックによる大損した人々の声
手堅くやっているつもりだったが、リーマン・ショックで失敗。レバレッジをかけて投資していたため大きな損が出た。持ち続けていれば回復の目もあったかもしれないが、正常な判断力を失い一気に損切りして2200万円を失った。
数か月で8000万円の資金を失った時は正直、顔から血の気が引いていくのを体感的に感じ、足の震えが止まらなくなりました。この大きな損失によって、一気に資金ショートに向かいます。
5種類の大暴落について勉強して言えること
いかがだったでしょうか?
このように100年に1度と言われるような大暴落が、様々な通貨でたった10年の間で5回も起きていることがわかります。
しかも、こうした大暴落はいつ何時起こるかわかりません。
ですから、絶対に損切り注文を入れて、損失を管理していくことが大切であるということが分かるのではないでしょうか?
そして、このブログでも進めている1回のトレードの損失を総資産の1%にすると言う事を行っていれば、たとえ大暴落が起こったとしても、それほど大損失とはなりません。
せいぜい、損失が2%から3%に増える程度のことでしょう。
詳しい情報は以下の記事をご覧ください。
»FXで大損しない為に最初に知るべき事:9割が出来ない資金管理法3選
»バルサラの破産確率の嘘と真実:複利運用の最大の罠、1000回検証
ですから、毎日1回ずつのこまめなトレードを行っていくことによって、利益を積み重ねていくデイトレードのスタイルであれば、こうした大暴落に巻き込まれないことがわかります。
それとは対照的に、スワップトレードのように、金利を求めたトレードを行ったり、必勝法を求めてナンピントレードなどを行ったりすれば、このような暴落時に大損失を抱えてしまうことが分ります。
ですから、このブログで進めているような「相場の原理原則」に基づいたトレードを行っていくことにいたしましょう。
まとめ
過去10年の間に起こった大暴落:5選
- 2019年1月3日アップルショック(下落幅:500pips)
- 2018年8月10日トルコリラショック(下落幅:150pips)
- 2015年1月15日:スイスフランショック(下落幅:2300pips)
- 2010年ユーロ危機(下落幅:3500pips)
- 2008年9月15日:リーマンショック(下落幅:2000pips)
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速FXブログのケンジでした。
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