本日は、2つのリアルトレードから教訓を引き出していきたいと思います。
1つ目のトレードは、日足の水平線を背にした逆張りに近いエントリーですが、やはり長期足を味方に付けたトレードは、大変スムーズにチャートが流れるのがよくわかるものです。
2つ目は失敗トレードで、トレンドが転換しているにもかかわらず、固執したトレードを行ったことと、経済指標を見落としてしまっていたことから生じた損失でした。
これらのリアルトレードについて考察することにより、条件に合わないトレードをしっかりと排除していくことについて、勉強することができるでしょう。
目次
8月5日夜のEUR/JPYのトレード
まずは、下記の1時間足をご覧ください。
このチャートを見ていますと分かりますように、最も重要なエントリー基準である下落のトレンドラインと、最後の戻り高値を抜けた状態であるということがわかります。
後は、この状態になったら小さい戻りからブレイクアウトで入っていくのか、それとも、しっかりと押し目をつけたところで押し目買いで入っていくのかと言う選択になります。
ただ、通常であれば、全体には下目線であることに間違いは無いので、思い切って入っていくのは怖い感じがするかと思います。
しかし、このトレードで、最も背中を押してくれたのは、日足チャートです。
以下のチャートをご覧ください。
こちらの日足チャートを見ていますと、1月3日に付けた大暴落のヒゲ先の水平線と今回の最安値のポイントが、ぴったりと揃っているのが見てとれるかと思います。
ですから、この日足レベルのヒゲ先にひかれた水平線は、通常1回で抜かれる事はありませんので、自信を持ってブレイクアウト用にIFO注文を仕掛けておくことが出来ました。
その後、早い段階で、浅い押し目を作って上に登っていきました。
もう1本抜けなければならない下落トレンドラインがある事はわかっていましたから、一旦は戻される事は覚悟していました。
その予想通り、下記のチャートにありますように、一旦はきれいな押しを作っているのが分かります。
ですから、このポイントでエントリーをしていたとしても、それほど変わりはなかったかと思います。
とはいえ、結果的には15分足レベルの戻り高値を抜いたところにIFO注文をかけますので、ブレイクアウトで入ったポイントと全く同じ位置になりました。
ですから、早い段階でエントリーできたので、それはそれでよかったかと思います。
その後は、順調に伸びていき、エリオット波動定規通りにしっかりと伸びていってくれました。
結果は、約80ピップスの勝利でした。
このトレードから学べる教訓
やはり、通常のトレンドラインの形と、戻り高値抜けからのエントリーには安定感があります。
エリオット波動の第3波をしっかりと取っていくところに、さらに上位足の日足の水平線と絡めることにより、さらに優位性を増すこととなり、確実なトレードを行うことができると感じました。
8月7日のEUR/AUDの失敗トレード
私がこの日にチャートを確認したときには以下のような状態になっていました。
しっかりと上昇トレンドラインも抜けており、なおかつ、ラス押しも下抜けて、その後しっかりと戻りを作っているような状態に見えました。
特に、戻りも深めに入って、フィボナッチリトレースメントの70%近くまで入っていましたから、この状態でエリオット波動定規を当てれば、直近安値まで取るという、より確実な利確幅をとったとしても、損切りは直近高値の上に置くことができるので、ほぼほぼ勝てるだろうと考えていました。
しかし、そこには大幅な見落としがあったのです。
2つの失敗:戻り高値抜けと経済指標の見落とし
確かに、エントリーまでの流れは、決して悪くないように思います。
しかし、このトレードの最大のミスは戻りを作る段階で、ラス戻りもトレンドラインも抜けてしまっているので、むしろこのポイントは、買いを入れるべきポイントであったということを見過ごしていた事です。
下記の通り、この押しの流れには、トレンドが発生していますので、当然のことながら、トレンドラインを引くことができます。
そして、戻り高値も、しっかりと形成しているために、そこを抜けた段階で、既にトレンドが転換してしまっていることを見過ごしてしまっていたのです。
その後の結果は、以下のチャートの通りです。
ですから、当然のことですが、反対に押し目買いを行っていれば勝利することができたのです。
もう一つの失敗は、ニュージーランドの政策金利の発表を見落としていたことです。
このブログの中では、毎朝必ず、経済指標を確認するようにと何度もお伝えしているにもかかわらず、ニュージーランドの指標だったので、オーストラリアとはそれほど関係がないと思っていました。
しかし、なんとニュージーランド中央銀行が予想に反して、0.5%も金利を下げる決定を発表したために、そのことが近隣国であるオーストラリアの通貨にも大きく影響してしまったのです。
ですから、経済指標の中で最も重要な3つとは、雇用統計、FOMC、そして各国の政策金利発表ですので、今回の場合は関係する通貨は見送りと言う形でも良かったと思います。
今後は、こうした重要な経済指標が発表されるときには、近隣国のものであっても注意する必要があることがわかりました。
このエントリーの結果はマイナス82ピップスでした。
ですから上記のトレードと合わせると± 0に近い状態になってしまいました。
今回のトレードから学べること
エントリーチャンスが、1つの通貨につき、大体1週間に1回ほどしかないために、どうしても自分の見たいようにチャートを見てしまう傾向が、まだまだあります。
ですから、今回のように押し目を作っているところにトレンドが発生して、反対のエントリーチャンスであったことを、見逃してしまう可能性があるのです。
こうしたことから、常に自分の反対側のトレーダーの立場に立ってチャートを毎回見直してみることの重要性について理解することができます。
まとめ
8月5日のEUR/JPYのエントリーに関しては、いつもの「相場の原理原則手法」に基づいて、しっかりとエントリーを行えた。
そして、今回はそれに加えて、日足の水平線も味方につけることができたので大変順調なエントリーができた。
8月7日のEUR/AUDのトレードに関しては、目線が固定されすぎてしまい、「相場の原理原則手法」に従えば買うべきであったところを売ってしまったので、全く無駄なエントリーになってしまった。
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速FXブログのケンジでした。
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