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FX自動売買のメリット3選、デメリット4選。不労所得は可能か?

この記事は約14分で読めます。

FX業界は、「何もしなくても1日で数万円稼げる」とか「勝率が90%以上」、「5年間も無敗記録を更新中です」といった、大げさなキャッチコピーで溢れています。

 

そして、そうした言葉の先にあるのは、大抵、高額のインジケーターか、高額の自動売買ソフトです。

 

では、そうしたセールスコピー通り、自動売買ソフトは本当に不労所得として1日に何万円も稼ぐことができるのでしょうか?

 

そして、永久に勝ち続けることができるのでしょうか?

 

今日はその点をご一緒に考えていきましょう。

 

 

ちなみに、結論からお伝えいたしますと、自動売買ソフトで勝つ事は不可能ではありません。

 

むしろ、確かに使いこなせる方であれば、また自分の持っている優位性のある手法を自動化プログラムを組むことのできる方であれば、勝つことができます

 

ただ、それはあくまで現在の相場の見通しを立て、それに沿って各種の自動売買ソフトを切り替えることができる方のみです。

 

どういう意味なのでしょうか?

そうした点を順番に考えていきましょう。

 

では、初めに自動売買には一体どんな種類があるのでしょうか?

その点から考えていきましょう。

 

目次

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自動売買とは何か?その代表的な4種類

 

自動売買と一口に言っても、そこにはいくつかの種類が存在します。

 

①リピート型自動売買

 

これは、各FX会社が提供している標準のサービスになります。

 

基本的に自動でナンピントレードを行ってくれるものがほとんどです。

 

その代表例としては、下記のような「ループイフダン」や「トラリピ」、「トラッキングトレード」などがあります。

 

引用:FXでトラリピをはじめよう

 

これらの優位性に関しては以下の記事をご覧ください。

»ループイフダン、トラリピなどリピート系自動売買はFX必勝法か?

 

 

②ソフト選択型自動売買

 

これは、私自身も資金を投入してトレードしました。

 

その代表的なものは、インバスト証券のシストレ24です。

 

これは、下記の通り、さらに様々な種類の自動売買ソフトを選ぶことができます。

 

引用:シストレ24とは

 

リピート系のように、ナンピン型の自動売買ソフトは危険であると考えるのであれば、レンジ相場型のソフトやトレンド相場型のものを選んだりすることもできます。

 

私が実践した結果や体験談は、デメリットの部分でお伝えしたいと思います。

 

③:オリジナルソフト購入型

 

これはfx-onなど、自動売買ソフト販売サイトからソフトを購入し、自分でMT4などを利用して自動売買を行うスタイルです。

 

この方法は、上記のシストレ24のようにあらかじめ決められているものの中から選択するのではなく、さらに選択肢が増え、下記の通り、より細かなソフトを選択することができます。

 

引用:シストレ売れ筋ランキング

 

最初の部分でお伝えした、高額な自動販売ソフトが売られるのは、この形式のソフトです。

 

数万円から数十万円もするソフトを買ったとしても、「すぐに元が取れ、億万長者になれます」と書かれているのがこの種のソフトの特徴です。

 

こちらも、私自身、自分の資金を投入して実践してみました。

 

体験談に関しては、デメリットの部分でお伝えしたいと思います。

 

④:ソフト作成型自動売買

 

これは、プログラミングの知識などを持ち、なおかつ、FX側に関しても十分に知識を持った方が、自分で自動売買ソフトを作成し、それをMT4などで運用すると言う最高レベルのものです。

 

実際には、この方法が最も勝てる確率が高いのかもしれません。

 

大抵の場合、もともと通常のトレードでも勝つことができている方が、自分の自由時間を増やすと言う意味で、自分の手法を自動化できないかと考えて行うようなスタイルがこれにあたります。

 

しかも、そのようなプロであれば、危険なところ(重要指標の日など)でシステムをストップしたり、再スタートさせたりすることもできるでしょうから優位性が高いのは確かです。

 

とはいえ、そうしたことを行えるトレーダーは、ほんの一握りでしょう。

 

 

このようにして私たちは、4種類の自動売買について知ることができました。

 

では、これらの自動売買にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

 

次は、その点を見てみましょう。

 

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自動売買のメリット:3種

 

  • メリット①:チャートを監視する必要がない
  • メリット②:プロスペクト理論に影響されない
  • メリット③:トレーダーとしての技術を向上させる必要がない

 

メリット①:チャートを監視する必要がない

 

これは自動売買と言う名前の通りですが、私たちがFXチャートを監視しなくても、これらのソフトが自動で取引を行ってくれます。

 

ですから、私たちが仕事中であれ、睡眠中であれ、いつでも24時間365日(土日を除く)トレードを行ってくれるのです。

 

 

メリット②:プロスペクト理論に影響されない

 

裁量トレードにとって、最大の敵はプロスペクト理論です。

 

これは簡単に言うと、利益はすぐに確定したくなり、損切りはいつまでも確定したくないと言う感情です。

 

FXトレーダーのほとんどが大損してしまう理由は、このように損切りをズルズル伸ばしてしまうことにあります。

 

それとは対照的に、自動売買の場合は、プログラムされた条件に沿ってきちんと損切りを行いますので、感情的に損切りが遅れてしまうと言う事は発生しないのです。

 

メリット③:トレーダーとしての技術を向上させる必要がない。

 

FXトレードで最も難しいのは、過去検証を永遠に繰り返さなければならないと言うものです。

 

しかし、大抵の方が、その地味でつまらない作業を行い続けることができません。

 

しかし、自動売買ソフトであれば、バックテストと呼ばれる、過去のチャートに沿ってどれほど利益を上げたのかと言う情報を数分間で計算し、その利益を出してくれます。

 

 

ですから、そうすれば私たちが数十時間かけて行う過去検証を、一瞬で達成してくれるのです。

 

そして、そのバックテストの結果に沿って、最も良い自動売買ソフトを選べば良いのです。

 

では、これほどメリットだらけなのであれば、今日からすぐに自動売買を始めますか?

 

「やめた方が良い」とは言いませんが、十分に検討してから行った方が良いでしょう。

 

なぜそう言えるのでしょうか?

 

私の体験談を含めて、自動売買の4種類のデメリットをお伝えしたいと思います。

 

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自動売買のデメリット:4種

 

  • デメリット①:裁量トレードよりも手数料が高い
  • デメリット②:現在の相場に合わないプログラムを選択してしまう可能性がある
  • デメリット③:自分の意思に合わないポジションを取り続けることがある
  • デメリット④:自動売買ソフトの特徴や設定、全てを理解するのに時間がかかる

 

デメリット①:裁量トレードよりも手数料が高い

 

これは、基本的に、どの自動売買ソフトにを当てはまることですが、とりわけFX会社が提供してくれるような自動売買ソフトを使用する場合は、(つまりループイフダン、トラリピ、シストレ24など)とりわけ高い手数料が必要になります。

 

当然のことですが、それらのソフトを開発するには、莫大な開発費がかかっています。

 

ですから、それらを無料で使用させていただくわけですから、その分の見返りとして高い手数料が求められるわけです。

 

もちろん、MT4などで動かすことのできるソフトであれば、スプレッド自体は裁量に比べて、少し高いぐらいです。

 

MT4口座3社と普通口座(DMM)比較 
ドル円ユーロ円ユーロドル
楽天証券:MT40.51.10.6
ゴールデンMT40.81.41.4
ゲイン:MT40.91.81.5
DMM:普通口座0.30.40.5

 

しかし、それらの自動売買ソフトは、通常安くても10,000円から30,000円ほどしてしまうために、初期投資が必要になると言う点では、手数料が高いのと同じになってしまいます。

 

 

私自身も「ホワイトベアー」という自動売買ソフトを購入して試してみましたが、やはり、±0ぐらいであまり良い結果は出ませんでしたので、結局運用を止めてしまいました。

 

現在でも、フォアードテストでは良い結果を出しているように見えますが、時折、自分の口座と違う事もあるので注意が必要です。

 

どちらにしても、相当な優位性が無い限り、自分の大切なお金をコンピューターにまかせる気になれませんでした。

 

デメリット②:現在の相場に合わないプログラムを選択してしまう可能性がある

 

これも、私自身が体験した事柄です。

 

私が自動売買を始めた頃は、アベノミクスが始まる前で長期にわたってレンジ相場が続いていました。

 

 

ですから、その時シストレ24では、レンジ相場に合った逆張り向きのソフトが、かなり高い成績を収めており、それが最も安全であるかのように表示されていました。

 

もちろん、相場がレンジであればコツコツと利益を重ねていくことができたわけですが、その後トレンド相場が始まってしまったのです。

 

当然のことですが、それらレンジ相場型のソフトは、トレンド相場であっても常に逆張りを繰り返していきますので、どんどんと負けを繰り返し、いつの間にかEAランキングからランク外に消えてしまったのです。

 

そして、突然登場したのがトレンド型の自動売買ソフトでした。

 

これは、損小利大型のソフトで、トレンド相場が始まると1回で150ピップスを刈り取っていくような形で、すべての通貨でとても高い利益を上げていきました。

 

そこで、今度そちらを運用し始めたのです。

 

そして、最初のほうは、ある程度利益を上げる事ができたのですが、トレンド相場とは、それほど長い期間続く事はありません。

 

 

ですから、トレンドとトレンドの間に生じる少し長めのレンジ相場に入ってしまったときに、損小利大のソフトは、常に損切りが近い設定になっていますので、レンジ相場の中で常に損切りだけを刈り取っていく形になってしまったのです。

 

そして、いつの間にかシストレのランキングから消えていました

 

すると、いつの間にかレンジ型のものがランキング上位に表示され、常に自動売買は勝利を収めているかのような印象を与えるのです。

 

ですから、確かに上位足などを通して、相場分析を行い、それに沿ってレンジ型とトレンド型のソフトを切り替えることができる技量があるとすれば、それを自動で行ってくれますので、最高のソフトになるかもしれませんが、それはあくまで卓越した相場観があるからこその神業なのです。

 

ですから、私たち一般トレーダーは、トレードを自動化する以前に、自分の相場観を磨くことが必要になるのです。

 

デメリット③:自分の意思に合わないポジションを取り続けることがある

 

 

私たちは、自動売買の途中結果が気になり、必ず毎日のように現在のポジションをチェックすることでしょう。

 

そして、現在のチャートが、長期足も含めてどう見ても下落トレンドに見えるような時でも、何の躊躇もなく買いエントリーをしてしまうのが自動売買です。

 

もちろん、自分で決めたエントリーであれば、損切りになっても、そこから教訓を得ることもできますし、納得がいくことでしょう。

 

しかし、コンピューターが自動で行ったエントリーや損切りでは、何の成長も得られませんし、何より負けたときの悔しさは自分で行った場合よりも何倍も悔しい感じがします。

 

デメリット④:自動売買ソフトの特徴や設定、全てを理解するのに時間がかかる

 

 

自分が選択したソフトが、一体どのような特徴のソフトであり、最大何ポジション取り、最高何ロットまでトレードすることができるのかなど、そのソフトについての十分な知識を得る必要があります。

 

よくある失敗は、設定ミスで自分が持ちたかった通貨量の10倍の通貨量を持ってしまったり、何通貨も同時に、たくさんのポジションを持ってしまうことによって、オーバートレードになってしまったりと言うことが生じるのです。

 

私も、実際そのような経験を何度もしました。

 

通常の裁量トレードであれば、「1000通貨で上下10ピップスに損切り利確を設定」と最も難しいIFO注文でも、自動売買ソフトと比べれば簡単な部類に入ります。

 

それとは対照的に、リスク分散のために様々なソフトを組み合わせて使用するようなタイプの自動売買は、さらにレベルが高いと言うことができるのです。

 

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自動売買ソフトの種類、メリット、デメリットについて考慮した上で言えること

 

では結論として、自動売買ソフトについて、どのような考え方を持ったら良いのでしょうか?

 

 

以下の2つの方法から、選択していただくことができます。

 

①:裁量で勝てるようになってから自動売買に移行する。

②:自動売買の方法のみを突き詰めて研究する。

 

順番に整理していましょう。

 

結論①:裁量で勝てるようになってから自動売買に移行する。

 

1つ目の方法については、冒頭でもお伝えしましたように、あくまで相場観を身に付けて、裁量トレードで勝てるようになったものを、自動化していくと言う方法です。

 

そもそもFX相場と言うのは、プログラムに任せて動かしただけで処理できるほど、簡単なものではありません。

 

そんなことができれば、とっくの昔に莫大な資金を投入して、AIなどを利用した自動売買ソフトを作ることができる、機関投資家がそれによって大儲けしていることでしょう。

 

しかし、バッターボックスにロボットを立たせてホームランを打たせることができないのと同じように、日々絶妙な変化を繰り返すFX相場をコンピューターが処理する事はできないのです。

 

 

だからこそ、人間のみが判断することができる相場観と言うものを養い、それを補助する形でのみ、自動売買を使用するという方法を用いるしかないのです。

 

結論②:自動売買の方法のみを突き詰めて研究する

 

これは、相場観を磨いて、各種存在する自動売買ソフトを戦略的に組み替えていく別の技術を磨いていくと言う方法です。

 

これには、もちろん十分な過去検証が必要となりますが、毎回自分がエントリーするのではなく、トレードしてくれるソフトを入れ替えることによって取引をある程度簡素化させることができるでしょう。

 

しかし、最後にこの最速FXブログがお伝えしたいのは、上記の2つの方法はどちらも、とてもレベルが高いことであると言うことです。

 

ですから、私自身は現在、自動売買ソフトを一切用いておらず、まずは最もシンプルで時間の流れに左右されないデイトレードの技術を磨いています。

 

ですから、その最も遠回りに思えながら、近道である相場観を磨くと言う方法を皆様にはお勧めしたいと思います。

 

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まとめ

 

自動売買のメリット3種

  • メリット①:チャートを監視する必要がない
  • メリット②:プロスペクト理論に影響されない
  • メリット③:トレーダーとしての技術を向上させる必要がない

自動売買のデメリット4種

  • デメリット①:裁量トレードよりも手数料が高い
  • デメリット②:現在の相場に合わないプログラムを選択してしまう可能性がある
  • デメリット③:自分の意思に合わないポジションを取り続けることがある
  • デメリット④:自動売買ソフトの特徴や設定、全てを理解するのに時間がかかる

 

本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。

 

最速FXブログのケンジでした。

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