前回の記事では、第2波の深さにより押し目買いとブレイクアウトを使い分ける方法について、勉強することができました。
しかし、FX初心者のうちは戻りの深さについて、すぐに見分けることが難しいと思います。
ですから、ブレイクアウトと押し目買いの一体どちらを使って、トレードすれば良いのか、もっと簡単に分かる方法があれば良いと思われるでしょう。
そのために利用できるのがフィボナッチリトレースメントです。
フィボナッチリトレースメントは、どうしても使わなければ、ならないツールではありませんが、わたしは、現在でも自分勝手な判断をしてしまわないように利用しております。
目次
フィボナッチリトレースメントとは何か?
フィボナッチリトレースメントとは(短縮のため今後はフィボナッチと呼びます)簡単に申しますと、エリオット波動の第1波に対して第2波がどれほど戻りをつけたかを、パーセントで表示する定規のようなものです。
このチャートのように使います。
そして、私はこのフィボナッチで示されているパーセンテージによって、どのような行動をとるかを、ルール化しています。
フィボナッチの23.6%から38.2%のあいだに触れて、反転していった場合には、ブレイクアウト手法でエントリーします。
ちなみに23.6%にも届かずに最高値を実体で抜けていったとしても、それはノイズと考えて無視するようにしています。
そして、38.2%を超えてから68%までのあいだで押しをつけた場合には、ある程度深く押しを作っているので、切り下げラインを引くことができると思います。
ですから、その切り下げラインを抜けたところから、押し目買いをするようにしています。
では、その点を先ほどのチャートからご覧ください。
ただ、チャートがこのようにならず、もっと深い押しを作り、76.4%を実体で抜けてくるようなことがあれば、私の場合はエントリーは行いません。
もちろん、そのように深く押した後も、しっかりと価格が上昇していき勝ちトレードになる場合もあります。
しかし、価格がそれほど深く押してきてしまうということは、相場にあまり勢いがないことを示しています。
ですから、そのまま流れが反転してしまう可能性が高いので、エントリーしないのです。
こうした事柄は、過去検証によって確認されたデータに基づいて、ルール化しています。
では、実際の相場で、フィボナッチは本当に役に立つのでしょうか?チャートから確認してみましょう。
フィボナッチリトレースメントを使って、押し目買いがブレイクアウトかを判断してみよう:実践練習
では、以下にこれまで使用してきた、チャートを添付いたします。
これをご覧になりながら、前回、すでに答え合わせをすましている、ブレイクアウトと押し目買いの判断が、フィボナッチによって、より明確になるようにフィボナッチを引いてみてください。
いかがでしたか?
このフィボナッチを用いることによって、焦ってエントリーすべき部分と、しっかりと押しを待って、ゆっくり切り上げライン抜けでエントリーするべき部分を、見分けることができたのではないでしょうか?
正解と解説は以下になります
では、もう一枚のチャートもみてみましょう。
いかがでしたか?
いちばん左側のトレードだけは、短期足に切り替えて、切り上げラインを引く必要がありましたね。
正解は以下のようになります
こうした実践練習から見てわかりますように、ブレイクアウトを用いた方が良いのか?押し目買いがを用いた方が良いのか?という論議は全く無駄であることがわかるかと思います。
その答えはとても簡単、相場次第ということです。
ですから、このフィボナッチリトレースメントを用いることによって、相場に合わせてブレイクアウト手法と押し目買い手法を使い分けていくことができるのです。
では次回は、エリオット波動の第2波が形成された時に、さらに一つ下の短期足(15分足)に切り替えて、どのように最も有利な場所から、エントリーすることができるか?
つまり、マルチタイムフレーム分析を取り入れた、実際のエントリー方法について考えていきましょう。
この方法を取り入れることにより、あなたの手法は65%以上の勝率を上げることができるようになります。
どうぞ、ご期待ください。
まとめ
エリオット波動の第2波の戻りが、第1波に対してどれほどのものであるかを測ることができる定規が、フィボナッチリトレースメントである。
この、フィボナッチリトレースメントを用いることによって、浅い戻りであればブレイクアウトを使うべきと判断できるし、深い押しであれば押し目買いを用いる、というように明確にルール化することができる。
この手法の全貌を手っ取り早く知りたい方はこちら!
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速 FX のケンジでした。
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