皆さんは、きっと「勝てるFXの手法は一体どれなのだろうか?」と必死に探しておられるかもしれません。
また、もう少しレベルが上がれば、「手法をどのように作ったら良いのだろうか」と考えておられるかもしれません。
私自身も、インターネットの様々なサイトから手法を見つけては、過去検証をおこない膨大な時間を、それに費やしてきました。
ですから、その時「こんなサイトがあったら時間を短縮できた」という記事を書いていきたいと思います。
この記事をお読みいただくことにより、4つのポイントから「自分に合った手法」つまり、勝てる手法を見つけることが出来るでしょう。
その4つのポイントとは、
- 自分の生活スタイル
- 自分の性格
- トレードできる時間帯の特徴
- ブレイクアウト手法か押し目買い手法か
目次
FXの必勝法とは、「自分に合った手法」
私も初心者だった頃は、とにかく勝てる手法はないかと、どんな手法でも食べ漁るかのように試していました。
その中には、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、スワップトレード、自動売買などたくさんのものがありましたが、それでも見つけることができませんでした。
なぜなら、「必勝法を見つける」と言う意味が分かっていなかったからです。
相場の格言で「必勝法は自分に1番合った方法だ」と言う言葉があります。
しかし、当時の私は「必勝法を1つも見つけていないのに、どうやって自分に合うものを探せばいいのか」と考えていました。
しかし、その格言は真実だったのです。
では、自分に合ったFX手法を見つけるための4つのステップを、一緒に考えてみましょう。
ポイント①:自分の生活スタイルを分析しよう
以下の、4人の方の生活スタイルを比較してみて下さい。
- とても忙しい会社員が、20時ごろ帰宅し、22時から0時までの2時間だけトレードをおこなうことができる。
- 定年退職後であるため、1日中チャートを見ることができるが、21時ごろには床に着くようにしている。
- 専業主婦のため、子供と夫を送り出した、10時から15時ごろまでトレードをおこなうことができる。
- 会社員であるが、それほど会社の業務が忙しくないので、仕事の間もちょくちょくチャートを確認することができる。
いかがでしょうか?
これらの4人のトレードスタイル、もしくはトレードできる時間が、全く異なっているのがわかるのではないでしょうか?
こうした事柄を分析しなければ、ぴったりと合った手法、つまり勝てる手法を見つける事はできないのです。
では、あなたはどの生活スタイルに1番合致していたでしょうか?
次に、あなたの性格を分析していきましょう。
ポイント②:自分の性格に合ったトレードスタイル
あなたは、一体どんなトレードスタイルを好まれるでしょうか?
以下の4つからお選びください。
- 1日、6時間から8時間チャートに張り付いて、数秒から数分単位の取引を50回以上、繰り返す「スキャルピング」もしくは「バイナリーオプション」スタイル
- 1日、4回から5回ほどチャートを確認し、そのうち1回ほどのトレードをおこなう「デイトレード」スタイル
- 1日1回、朝だけチャートを確認し、週に1回だけトレードをおこなう「スイングトレード」スタイル
- 2週間から1ヵ月に1回だけ、取引履歴を確認する「スワップトレード」スタイル
現在、考えている「自分の性格に合っている」と言うのも、とても大切です。
なぜなら、ゆったりとした生活を送りたいと思っておられる方が、スキャルピングトレードのように、1日30回から50回もエントリーを繰り返すような手法を、探しておこなったとしても、それを実践し続ける事は絶対にできないからです。
それとは対照的に、せっかちな性格の方であれば、月に1回だけのエントリ―では物足りなくて、我慢ができなくなってしまうことでしょう。
ちなみに私は、そのちょうど中間のような性格なので、スキャルピングのようにずっとチャートに張り付いていたいとは思いません。
また、スイングトレードのように、週に一回だけのトレードでは物足りないと感じてしまうので、デイトレードスタイルを選んでいます。
では次に、自分がトレードをおこなえる時間帯の特徴について考えてみましょう。
ポイント③:トレードできる時間帯ごとの特徴
東京時間
- 全体としてチャートの動きがあまり無く、レンジ相場になりやすい。
- そのため、トレード手法としては、逆張りのトレードが効果的。
ロンドン時間
- 少しずつチャートの動きが活発になっていき、ある程度トレンドが発生する確率が高い
- そのため、順張りトレードと逆張りトレードの両方を用いることができる。
ニューヨーク時間の前半
- この時間は、ロンドン時間と重なり合うため、FXで言うところのゴールデンタイムになる。
- 最も相場の動きが活発になるため、順張りで取引する方が優位性が高い。
- ただ様々な指標発表がおこなわれることも多いので、相場の急変にも注意する必要がある。
ニューヨーク時間の後半
- ロンドン時間が終了し、チャートの動きも沈静化していく傾向にある。
- ただ私たち、日本人にとっては、深夜の時間帯になるので、おそらくトレードは不可能である。
このように、自分がトレードできる時間帯により、ある程度、優位性の高い手法は限定されてしまいます。
皆さんは、どの時間帯でトレードする事が多いでしょうか?
では次に、FX手法の二本柱である押し目買いか、ブレイクアウトかの選択をしてみましょう。
ポイント④:FX手法の二本柱、押し目買い?ブレイクアウト?
押し目買いとブレイクアウトの詳細、比較に関しては以下の記事をご覧ください。
»ブレイクアウト手法、押し目買い手法比較、おすすめはどっち?
ブレイクアウト手法
ブレイクアウト手法は、何よりも「初心者にとって簡単である」という特徴があります。
また、IFO注文を仕掛けておけば、それほど長い時間チャートに張り付いておく必要がないという要素もあります。
なぜなら、下の添付図にありますように、チャートの最高値をつけた段階で、その先端にIFO注文を仕掛けておけば、自動でエントリーしてくれるからです。
その反面、「スリップページ」などには、とても弱い傾向があります。
ですから、エントリーできたと思っても、不利な価格で約定している可能性があるのです。
押し目買い手法
これは間違いなく優位性の高い方法であるが、押し目の深さを見極めるのがとても難しいです。
相場の格言で、「押し目が取れれば1人前」と言われるように、この手法を使いこなすのは簡単ではありません。
下の図のように、一旦チャートが最高値を作った後、ゆっくりと戻ってくるのであるが、どの部分から上に向かっていくのかという判断が難しい。
そのため、「ここが押し目だ」と思っても、そのままズルズルと下がって損切りになったり、反対に押し目を待っていたら、その手前で上がってエントリーできないこともある。
こうして、合計4つのポイントを考えることができました。
では、これら4つのチェックポイントを、どのように矛盾なく組み合わせていけば良いのかについて考えてみましょう。
自分に合っていない手法(儲からない手法)の選択例:4選
例えば、忙しいサラリーマンが家に帰って、10時から12時まで必死にスキャルピングで逆張りをしていたとしましょう。
しかし、そうした時間は、相場が一方方向に進むことが多いので、何回やっても負けてしまいます。
年金生活をしている方が、1日中チャートを見ることができるので、1分足や5分足などでトレードします。
しかし、それらの超短期足はチャートの展開がとても早いので、相場の分析が追いつかず、毎回遅れてエントリーをして負けてしまう。
主婦の方が、東京時間にブレイクアウトでエントリーをするものの、毎回レンジ相場に捕まり、ブレイクしたと思ったら、ヒゲで戻されて損切りになってしまう。
仕事の合間にチャートを見れる方が、休憩時間でトレードしようと思うが、東京時間でチャートが動かず、イライラして本業に支障がでる。
いかがでしょうか?
もしかしたら、皆さんも身に覚えがあるかもしれません。
上記の通り、FXの手法とは、私の失敗のように、なんでもかんでも取り入れれば良いと言うわけではありません。
自分の生活スタイルや性格、そして相場の状況などを取り入れて判断していかなければ、決して必勝法を見つけることができないのです。
これが、「必勝法は自分にぴったり合ったものである」と言われるゆえんです。
では、上記のことを考えていけば、ある程度、自分に合った手法を導き出していくことができます。
先程の4人の例で考えてみましょう。
自分に合った手法(儲かる手法)の選択例:4選
仕事が忙しく、22時から0時までしかトレードをおこなうことができない会社員の皆様
負けやすいトレード:逆張り
理由:相場が最も活発な時間のため、一方方向に流れていく可能性が高いため。
お勧めの手法:15分足反発手法の押し目買いパターン(リスクリワード3)
年金をいただき、1日中チャート監視することのできる、ご年配の皆様
負けやすいトレード:スキャルピング手法を1分足や5分足などでおこなう。
理由:スキャルピングは、そもそも誰がおこなっても難易度が高く、しかもプロスポーツ選手に近い反射神経が必要となるため。
お勧めの手法:デイトレード手法からスイング手法などの1時間足から4時間足までを用いた、ゆったりとした手法。例えば「相場の原理原則手法」
主に東京時間のトレードが多い、主婦の皆様
負けやすいトレード:ブレイクアウト手法、もしくは順張りの手法
理由:東京時間は、一般にレンジ相場になる傾向が高いため、だましがおおく発生する。
お勧めの手法:15分足反発手法の逆張りパターンのような、主にレンジ相場を想定した、逆張りスキャルピングまたはデイトレード。
日中でも、時折チャートを見ることができる、ゆったりとした仕事のサラリーマンの皆様
負けやすいトレード:スキャルピングトレード
理由:仕事の合間の短時間で、相場分析をしてスキャルピングをおこなうのはほぼ不可能なため。
お勧めの手法①:1時間足から4時間足などを用いた、ゆったりデイトレ手法。
朝1番、出勤前に注目すべき通貨を選択し、ラインを引いておき、それを中心に会社の途中などで、ラインに接してどのように反応したかに応じてエントリーをおこなう
お勧めの手法②:1日1回だけチャート見れば良い、4時間足のスイングトレード
このように、ご自分の様々な生活スタイルに合わせて、トレード手法を選ぶことの大切さがお分かりになったかと思います。
しかし皆さんは、もしかすると「そういうことじゃないんだよ!誰でも簡単に勝てる必勝法を教えてくれよ!」と思われるかもしれません。
分かります。私も、5年間そんな必勝法を探していましたから。
しかし、正直に言って、そのような簡単な必勝法はありません。
それは、プロ野球選手に1日でなれる、魔法のバットとグローブがないかと探しているようなものなのです。
ですから、そのような必勝法を探すのではなく、今日勉強することができたように、自分の生活スタイルに合った手法を見つけてください。
例えば、ブレイクアウトや押し目買いなどです。
そして、ただその手法をプロのレベルまで磨いていくことができれば、その手法が必勝法となるのです。
実際、小学生でもできるバットを振るという簡単な作業を、究極まで磨き上げた人だけがプロ野球選手になっていますよね。
しかし、自分に合った手法を見つけたとして、どのように磨き上げたらよいのでしょうか?
では、次回は、インターネット上に転がっている、石ころのような手法をどのように磨いてダイヤモンドのような必勝法にすることができるか、様々な優位性の確保の方法を学んでいきましょう。
とても大切な記事になりますので、ぜひご覧ください。
まとめ
私たちが、手法を選んだり、作ったりするときに必要な4つのチェックポイントがある。
それは、
- 自分の生活スタイル
- 自分の性格
- トレードできる時間帯の特徴
- ブレイクアウト手法か押し目買い手法か
上記の4つの点を考慮した上で、自分に最もぴったり合った手法を選択し、それを磨いていくことが必勝法を掴むための第一歩となる。
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速FXブログのケンジでした。
コメント