前回の記事では、押し目買いとブレイクアウトを、相場の環境に合わせて使い分けていく方法について、勉強することができました。
本日は、それらの方法を用いてエントリーを行う時に、短期足(15分足)に切り替えてエントリーを行うことによって、1時間足と15分足の2種類の足で、証拠を積み上げていく方法について、お伝えしたいと思います。
複数時間足を用いたトレードつまり、マルチタイムフレーム分析というものを用いることによって、あなたの手法は65%以上の勝率を達成することができるようになります。
目次
マルチタイムフレーム分析(MTF分析)とは?
マルチタイムフレーム分析とは、木を見て森を見て枝を見るという考え方です。
自分が普段見ている監視足(1時間足)は、木によって表されており、私たちが最も長い時間、見続ける時間足になります。
それにに加えて、もっと広い視野でつまり、森で表されている長期足(4時間足や日足)のような時間足で、これから行く先に大きな壁(長期足の強力なライン)が立ちはだかっていないかの確認をするために必要になります。
そして、本日考えるエントリー足(15分足)は枝によって表されており、エントリーポイントに来た時にだけ、使用することなります。
短期足に切り替えるのが早すぎると、目線が枝だけに向いてしまい、簡単に損切りされてしまいますので、必ず、1時間足でエントリーポイントに来てから短期足に切り替えるようにしてください。
ただ、なぜ私たちはエントリーをする時に、15分足などの短期足に切り替える必要があるのでしょうか?そのまま、1時間足でエントリーしてはいけないのでしょうか?
実例を見ていましょう。
下記のチャートをご覧ください。
いちばん右側に、これまで勉強してきたように、トレンドライン抜けと戻り高値抜けを果たした優秀な第1波が形成されています。
その後、第2波の押しを作っている状況が見られると思いますので、初心者の方であれば、ある程度戻ってきたところで、エントリーしてしまうかもしれません。
しかしその時の15分足をご覧ください。
このチャートを見てみますと15分足は下落トレンドの真っ最中にあることが分かります。
では、その後チャートはどうなっていきましたか?
そのままズルズルと落ちて行って、反対にラス押しとトレンドラインを抜けていってしまったのです。
もし、1時間足だけを見て適当なところでエントリーすれば、そのまま損切りになってしまうことがあるのです。
では、どうすればよいのでしょうか?
マルチタイムフレーム分析(15分足)を使ったプロのエントリー
では、15分足を使ってどのように、高勝率のエントリーをおこなうことができるのでしょうか?
それはとても簡単です。1時足でおこなっていることを15分足でもおこなえばよいのです。
当然のことですが、エリオット波動第2波(押し)を形成している時には、15分足は下落トレンドを形成しています。
ですから、その下落トレンドに引かれるトレンドラインと、そこで形成されるラス押し値を抜けたところから、エントリーを行えばよいのです。
そうすることによって、あなたは1時間と15分足の目線が完全に揃ったところで、エントリーを行うことができるのです。
このようにして行けば、先ほどの実例のような下落を、平然とスルーすることができるのです。
これが勝率が上がっていく秘訣です。
では、実際に、1枚のチャートを使ってそのことを確認してみましょう。
まずは、1時間足でエントリーの条件が整ったことを確認します。
その後、1時間足でエントリーできるところまで、押し目を作ったところで15分足に切り替えます。
そこに、トレンドラインとラス押しのラインを引き、その少し下にIFO 注文で売り注文を仕掛けをしておけば良いのです。
もし、そのまま値段が上昇していき、もっと深い押しを作りに行ったような場合は、エントリー自体をもっと深い場所に移動します。
そうする事によって、あなたはさらに有利なポイントで、エントリーをすることができるようになります。
では、結果はどうでしょうか?
このように相場の中で、「2つの時間足の目線がそろう」という優位性を重ねていくことが、勝ち組トレーダーとして安定していく秘訣なのです。
マルチタイムフレーム分析を使ってのエントリー実践練習
では、これまで学んできた1時間足と15分足を使ったエントリーを、実際におこなってみましょう。
これまで使用してきた1時間足のチャートと、エントリーポイントで使う必要のある15分のチャートを貼り付けます。
どうぞ、短期足にトレンドラインとラス押しを記入し、どのようにエントリーしたら良いのか、という感覚を体験してみてください。
いかがでしたか?
このように短期足を用いれば、最も適切な位置でエントリーを行うことができるということが、分かるのではないでしょうか?
正解は以下の通りです。
このように、1時間足と15分足を組み合わせて、エントリーを行うことによって、あなたのトレードはプロに近い、つまり優位性の極めて高いトレードになるのです。
次回の記事では、反対に森に相当する長期足をできるだけ簡単に、自分のトレードに取り入れていけばよいのかを考えてみましょう。
これを知ることにより、せっかく辛抱強く待ってエントリーしたのに、叩き落されるということがなくなります。
ご期待ください。
まとめ
1時間足でトレンドラインとラス押しも抜けて、エリオット波動の第2波の戻りを形成したところで、15分足に切り替えてエントリーする必要がある。
なぜなら、押しを作っている最中は15分足では、下落トレンドの真っ最中であるため、そのまま下落していって、損切りになってしまう可能性がある。
それを防ぐために、15分足にもトレンドラインとラス押しを記入し、それを抜けたところでエントリーを行うことによって、1時間と15分足の目線が完全に揃った優位性の高いポイントでエントリーを行うことができる。
この手法の全貌を手っ取り早く知りたい方はこちら!
最後まで、お読みくださり、本当にありがとうございました。
最速FX のケンジでした。
コメント