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FX必勝法?異業者間両建て(さや取り)のメリット、デメリット:実体験有

この記事は約7分で読めます。

前回は、スワップトレードと外貨預金の比較とおすすめを考えることができました。

 

今日は、そんなスワップトレードのデメリットを、全て取り除いた完璧なトレードに思える、異業者間両建てトレードについて考えてみましょう。

 

このトレード手法は、私自身も5年ほど前に、定期預金を解約して600万円もつぎ込んで実践していました。

 

 

その経験を通して、真実でリアルな情報をお伝えしたいと思います。

 

目次

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禁断の必勝法?異業者間両建てとは?

 

先回の記事でお伝えしましたように、スワップトレードは確かに高金利の利益が得られるものの、為替差益によって膨大な損失が生まれてしまうため、おこなわない方が良いと言う結論になりました。

 

しかし、そんなデメリットを全て解消してくれるのが、異業者間両建てです。

 

これは、同じ通貨を2つのFX会社で売りと買いの両ポジションを立て、その会社間のスワップの差額で儲けるという手法です。

 

実例で考えてみましょう。

あなたは、南アフリカランド円を100万通貨をA会社では売りをたて、B会社では、同様に100万通貨を買いで建てます。

 

 

すると、今日現在ですと、南アフリカランド円に対して「ライオンFX」では1万通貨の買いポジションに対し、15円の金利利益がもらえます。

それに対し、「FXダイレクトプラス」が1万通貨の売りに対し、11円分の金利がマイナスされます。ですからその差額は1万通貨につき4円分の金利利益がもらえるのです。

 

もちろん、買いだけをおこなった場合の1万通貨あたり15円に比べれば4円は約3分の1になってしまいますが、為替変動が起きたとしても売りと買いの両方を同時に持っていますので、為替差益によって損失が生じる事ないという最大のメリットがあります。

 

これはつまり、片方で100万円の損失をが生じていても、もう一方に100万円の利益が発生していますので、あなたの資産は守られ続けられ、スワップ差益だけが毎日、安心して得られるという事です。

 

しかも、この方法には別のメリットもあります。

 

例えば、リーマンショックのような、100年に1度の大暴落が起きた際には膨大な利益になる可能性があるという点です。

 

通常の場合、暴落した価格は一度落ちると、すぐには戻ってきません。

 

その場合、マイナスの方の会社だけが資金がそこをついてしまうために自動的にロスカットになるかと思います。

しかし、プラスの方の会社はどんどんとプラスになっていきますので、朝、起きてみれば、数十万円のプラスだけが残っているという可能性があるということなのです。

 

そんなまさに完全無欠の必勝法があるのであれば、すぐに定期預金を解約して大金をつぎ込んだら良いと思われませんか?

 

ケンジ
ケンジ

まさに、私もそう思って全財産(600万)をつぎ込みました。

しかしそこには落とし穴があったのです。

 

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私、ケンジが実践した必勝法?異業者間両建て

 

今から、5年ほど前の2013年の最初の頃の事でした。

 

当時、スワップ差益が大きかった、AUD/JPYとEUR/AUDの二つの通貨で合計600万円ほどを使用し異業者間両建てをおこない、そこから金利差益を得ようと思いました。

 

これで完全な不労所得が得られると考えてワクワクしていました。

 

しかし、そのようなフルレバレッジでの業者間両建ては長くは続きませんでした。すぐにあの、黒田バズーカとアベノミクスが訪れたのです。

大勢の方が、ただ、買いを入れていれば勝てたあの黄金伝説に私は異業者間両建てをしていたのです。

 

その時はまだ、異業者間両建ての2つの重大な欠点を知らなかったのです。

 

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異業者間両建て:致命的な2つの欠点

 

欠点①:価格変動時のポジションの立て直し手数料

 

異業者間両建ては価格が動いていくことによって、損失は相殺されて生じません。

 

しかし、片方だけのFX会社に利益が集まって、残りのFX会社がロスカットに近づいてしまうため両方のポジションを一部決済して、出金し、それを損失の大きいFX会社のほうに動かし、再びポジションを立てる必要があるのです。

 

そうするとどうなるでしょうか?

 

資金を動かすたびにスプレッドなどの手数料がかかり、それによって数十日分のスワップ金利差益が吹き飛んでしまうのです。

 

私の場合は以下のチャートの黒田バズーカの時でしたので、ポジションを立ててからすぐに片方に資金が集中してしまいました。

 

 

ロスカットを逃れるため、資金移動をおこなった為、利益どころではなくなり、損失となりました。

 

欠点②: FX業者のスワップ金利が時より大幅に変更される

 

もし、あなたがFX業者の側であれば、スプレッド(手数料)から利益を得ているわけですから、何の動きもない大量のポジションがずっと置かれているのは迷惑でしかありませんよね。

 

ですから、そうしたスワップ狙いのポジションを解消するために、FX業者は時より大幅なスワップ金額の変更をおこなうのです。

 

ですから、先日までは1万通貨あたり5円ずつもらえていた金利利益が逆転して、1日5円ずつ払わなければならないと言う形に突然変更されてしまうのです。

 

そんな状態になれば、すぐにポジションを解消して、お金を全て引き出し、また別のFX会社に乗り換えなければなりません。

 

そんなことをすれば、再び大量のポジションを立てるのにスプレッド分の損失が発生しますので、ふたたびスプレッドを取り返すために1ヵ月以上資金を置いておかなければなりません。

 

ですから私も、当初は完全な必勝法と感じていましたが、上記の二つの欠点が実際に生じ、1週間ほどで資金を移動しなければならず、長くても1ヵ月ほどしか置いておくことができませんでした。

 

ですから、ほとんどは手数料で吸い取られ、金利から利益を得る事はできなかったのです。

 

これが、インターネット上のアフィリエイトサイトでは語られない現実です。

ですから、多くのサイトでは、異業者間両建てをすすめて、口座開設をさせようとするサイトがあるかもしれませんが、私たち一般人が利益を得るには現実的な方法では無いのです。

 

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異業者間両建ては勝てないのか?

 

いいえ、そうではありません。

 

あなたに、1000万円ほどの余剰資金があり、その半分の500万円だけを異業者間両建てするのであれば、欠点の一つは消せるでしょう。

 

なぜなら、資金が片方に偏っても余剰資金を足せるので、ポジションを解消する必要が無くなるからです。

 

しかし、そうであっても2番目の欠点、FX会社がスワップを変えるのを防ぐことはできませんので、やはり、資金効率が極めて悪くなってしまうのです。

 

ですから、私は個人の経験を通して、皆さんには、スワップトレードも外貨預金も異業者間両建ても、全てお勧めいたしません。

 

もし、1000万円ほどの投資するお金があるのであれば、普通にFXのトレード技術を磨いた方がその何倍もの利益を得ることができるからです。

 

ですから、決して衰えることも、朽ちることのないFXトレーダーとしての技術を磨いていかれることをお勧めしたいと思います。

 

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まとめ

異業者間両建てのメリット

2つのFX業者で、同じ通貨の両建てをおこなうことによって、為替差益による損失をほぼゼロにし、金利の差から生まれる利益を不労所得として得ることができる。

異業者間両建てのデメリット

①:一方のFX会社に、利益が偏ってしまった場合に、ポジションの一部を解消し、その資金をもう一方の業者に移す作業が必要になるため、手数料が金利利益の大半を食いとってしまう。

②:時折FX業者が、スワップ金額の大幅な変更をおこなうため、全ポジションを解消し、別の業者で再び全てをエントリーする必要があるため、スワップ差益がほとんどなくなってしまう。

 

本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。

 

最速FXブログのケンジでした。

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