FXトレードのメリットの中に、平日であれば、24時間トレードができると言うものがあります。
しかしながら、このメリットも「もろ刃の剣」のように使い方によっては、デメリットになってしまう可能性があります。
それは主に以下のような場合です。
- 年末年始トレード
- クリスマストレード
- 日本の祝日トレード
- 外国の祝日トレード
- 仕事終わりトレード
では、これらのトレードが一体どんなものなのか?
そして、それらのトレードに、一体どんな特徴があり、どんな危険が潜んでいるのかを考えてみましょう。
目次
年末年始トレード
あなたがサラリーマンであれば、会社が休みの土日はトレードすることができません。
ですから、最も長い休みで、たいしてやることもない年末年始の時期にトレードして、一気に稼いでやろうと意気込んでおられるかもしれません。
しかし、年末年始トレードは、チャートが安定せず相場が急変することも多いため、大きな危険を含んでいます。
例えば、2019年1月3日に起きた大暴落のチャートをご覧ください。
その暴落幅、10分間でなんと400pipsです。
通常、雇用統計のような大きな指標が発表されれば、このような「ナイアガラの滝」と呼ばれる相場の大暴落が起こるのは不思議ではありません。
しかし、なんとこの日には、何の出来事もなかったのです。
では、どうしてこのようなことが起きるのでしょうか?
通常FX相場は、世界中のトレーダーによって、売りと買いが交錯してチャートが形成されていきます。
ですから、大口の銀行トレーダーのような、チャート自体を動かすことが出来るトレーダーであっても、その動かせる値幅はわずかです。
なぜなら、通常の時期であれば、自分と反対の売買をおこなっているトレーダーもたくさんいるからです。
しかし、それが年末年始ともなればどうでしょうか?
世界中の企業トレーダーたちはお休みですし、通常の一般投資家たちもバカンスなどで休んでいる可能性が高い状態です。
そんな状態で、大口投資家がいっきに1つの通貨に売り入れれば、その通貨の価値は大幅な下落を起こし、チャートが上記のように大暴落を起こしてしまうのです。
ですから、そのような時に、もし買いでポジションを持っていたとすると、損切り注文も「すべって」しまい大幅な損失になってしまう可能性があるのです。
また、それとは対照的にチャートを動かすトレーダーたちの数が圧倒的に少ないため、チャートがほとんど動かないと言うケースもあります。
ですから、トレードをしてはいけないわけではありませんが、大変注意が必要であることがわかります。
クリスマストレード
日本では、このクリスマスは祝日になっていませんが、欧米諸国では1年で最も重要な日に数えられるため、1年間で唯一、相場が15:30に終了してしまうと言う特別な日になっています。
ですから、平日にも関わらず、あたかも株式相場のように15:30までで突然トレードができできなくなってしまいます。
そんな時、もしポジションを持ち越してしまい、その夜の間に何かの事件が起きてしまったとすれば、次の日の朝には、チャートが激変している可能性があるのです。
ですから、私たちが金曜日の夜にはポジション整理をおこない、週またぎをしないようにしているのと同様に、クリスマスの時には終了時間を確認し、それに合わせてポジション整理をする必要があるのです。
日本の祝日トレード
これは、日本のゴールデンウィークやその他の祝日にトレードをおこなうことです。
基本的には、年末年始とは違い、世界中のトレーダーたちがお休みと言うわけではありませんから、上記のような大暴落が生じてしまうという危険性はそれほど高くはありません。
しかし、その逆で「東京時間」と呼ばれる朝から夕方の4時ぐらいまでの間は、日本の銀行投資家なども含めて、一般投資家もお休みであることが多いため、ほとんどチャートに変化が無い場合があります。
そのため、大損失になる事は無いかもしれませんが、ポジションをとってもずっとレンジ相場の中に、つかまってしまう可能性は十分にあります。
ですから、日本の祝日にトレードをおこなうのであれば、できれば、夕方4時以降におこなう方が、より活発なトレードができるでしょう。
外国の祝日トレード
これは、アメリカの独立記念日や大統領記念日などに相当します。
以下に各国の大まかな祝日を掲載いたします。
アメリカの祝日(2019年)
1月1日 元日
1月第3月曜 マーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師誕生日
2月第3月曜 大統領の日
3月17日 ※セント・パトリック・デイ
4月第3月曜 ※愛国者の日
5月最終月曜 メモリアルデイ(戦没者追悼の日)
7月4日 独立記念日
9月第1月曜 レイバーデイ(労働者の日)
10月第2月曜 ※コロンブス記念日
11月11日 ベテランズデイ(退役軍人の日)
11月第4木曜 サンクスギビングデイ
12月25日 クリスマス
引用:アメリカの祝日・休日
イギリスの休日 2019年(2020年)
1月1日 ニュー・イヤーズ・デー
1月2日 バンクホリデー(スコットランドのみ)
3月17日(3月18日振替休日) セント・パトリックス・デー(北アイルランドのみ)
4月19日~4月22日 イースター・ホリデー(4月10日~13日)
5月6日 アーリー・メイ・バンクホリデー(5月4日)
5月27日 スプリング・バンクホリデー(5月25日)
7月12日 オレンジマンズ・デー(北アイルランドのみ)
8月5日 サマー・バンクホリデー(スコットランドのみ)
8月26日 サマー・バンクホリデー(スコットランド以外)
11月30日(12月2日振替休日) セント・アンドリューズ・デー(スコットランドのみ)
12月25日 クリスマス
12月26日 ボクシングデー
引用:イギリスの祝日・休日
それらの日は、当然のことながら日本は祝日ではありませんから、あなたはいつもの日課として夕方からトレードを始めるでしょう。
しかし、いつもならば16時以降、活発にチャートが動いていくはずが日本の祝日の時と同じように外国の祝日の場合、レンジ相場で全くチャートが動かないと言う可能性があるのです。
ですから、そうしたときには「休むも相場」と言う格言に沿って、チャートを見ないようにするのも1つの手かもしれません。
仕事終わりトレード
FX相場は、日本人にとって最も良い時間にチャートが動いてくれると言われています。
なぜなら、夕方4時からイギリス相場が開き、夜の9時からアメリカ相場も開くからです。
そのため、私たちが仕事終わりの夕方6時以降からチャートを見れば、最もチャートが活発に動いている時間帯にトレードする事ができるのです。
ですから、仕事終わりにトレードするのが、危険であると言う意味ではありません。
むしろ最も危険なのは、仕事終わりに、「もう5000円稼ぎたい」と思って、無理矢理エントリーポイントを探してしまうという傾向です。
FXトレードと言うのは、時給制でおこなうアルバイトのようなものでは決してありません。
しかし、私たち日本人は、「自分が仕事が終わった後の疲れた体を引きずってチャート監視しているのだから、どうしてもお金を稼がなければならない」と言う考えが必ず浮かんできてしまいます。
しかし、そのような優位性のないポイントでエントリーをおこなっても、必ずお金を稼ぐどころか、日中一生懸命働いて稼いだはずのお金を失ってしまうことになるでしょう。
ですから、そのように前のめりの「仕事終わりトレード」をするのではなく、何気なくチャートを見て、「エントリーチャンスがあったらトレードしてあげよう」位の気持ちでトレードをおこなう方が、間違いなく優位性を発揮することができるのです。
そもそも私たちは、大抵の場合、兼業トレーダーから始めますから、生活に必要なお金は既に確保できているわけです。
ですから、焦ってトレードをおこなうのではなく、厳選したポイントだけでエントリーする方が優位性を確保することができるのです。
現に私も、1日数回チャートを見て、「エントリーチャンスがあったらしてやろう」位の気持ちになってから、FXで勝つことができるようになりました。
このように、FXは平日の24時間であれば、いつでもトレードをおこなうことができますが、それぞれの祝日や時間帯等によって注意するべきポイントがあることがわかりました。
では、そのような外国の祝日などを含めて、「今日のトレードにはどんな注意点があるか」を確認してからエントリーをおこなっていきましょう。
まとめ
以下の祝日、および時間帯には以下の点に注意してエントリーする。
年末年始トレード
参加しているトレーダーが少ないため、相場が急変する可能性がある。
クリスマストレード
1年で唯一、15:30に相場がクローズしてしまうため、ポジションの持ち越しに関して注意する必要がある。
日本の祝日トレード
東京時間に限ってのことであるが、参加トレーダーが少ないために、レンジ相場になりやすい傾向にある。
海外の祝日トレード
夕方4時以降、通常ならば活発に動くはずのチャートが、レンジ相場になる可能性がある。
仕事終わりトレード
日本人にとっては、最もエントリーしやすい時間ではあるが、時給制のように相場から無理矢理に利益を獲得しようと考えれば、優位性のないポイントでエントリーをしてしまう可能性があるため、エントリーポイントを厳選するのを忘れない。
本日も、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました。
最速FXブログのケンジでした。
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