前回の記事では、「必勝資金管理法①」と題しまして、全く同じ労力、そして同じ資金量を用いたとしても、20%ほど利益を底上げすることができる秘密の方法について考えることができました。
本日は、絶対に欠かすことのできない、もうひとつの「必勝資金管理法②」をご一緒に考えてみましょう。
私たちは、 FX トレードをおこなっていく時、用いる手法により、ある程度勝率を安定させることはできます。
とはいえ、同じ時間軸(1時間足など)を使っていたとしても、タイミングや通貨によって損切り幅は大きく変化してしまいます。
そのため、トレードするたびに、通貨量を変動させなければ、本当の意味で安定したトレードをおこなうことはできないのです。
どういう意味でしょうか?
この記事によって、あなたはその意味を知ることができ、そのトレードはより安定した、確実なものになるでしょう。
目次
必勝資金管理法②:なぜリスクを一定にする必要があるか?
どうぞ、下記のチャートをご覧ください。
このチャートはUSD/JPYの1時間足チャートで「相場の原理原則手法」でエントリーをしようとしています。
損切りまでは20pipsあり、もし1万通貨でトレードするなら、勝つと2000円の勝ちになります。
次のチャートをご覧ください。
これは、EUR/USDの1時間足チャートで同じように、「相場の原理原則手法」でトレードしています。
ただ、USD/JPYと同じ1時間足でも、損切りまでは95pipsあり、もし1万通貨でトレードして負けたとすると9500円の負けになります。
このように実際の相場では、まったく同じ時間足や、手法を使ってもトレードによって1回のリスクが大きく変化してしまうのです。
では、上記の2つのトレードの結果はどのようになったでしょうか?
USD/JPYが2000円勝ちで、EUR/USDが9500円の負けです。
勝率だけを見れば、1勝1敗で勝率50%になりますが、その損失は膨大なもの(7500円マイナス)になっています。
ですから、もし、こうしたリスクの統一化を図らなければ、あなたが 利確幅と損切り幅を全く同じにして、勝率60%を達成していたとしても、通貨によってリスクが違ってしまえば最終的に利益が残らなくなってしまうのです。
では、具体的には、どのように1回のトレードリスクを、一定にすることができるのでしょうか?
必勝資金管理法②:毎回のトレードリスクを一定にする方法
リスクを一定にするには損切り幅に合わせて、資金量を調整する必要はあります。
例えば、損切りまでの距離が遠い場合には、資金量を半分に減らすという具合にです。
ですから、先ほどのトレードの場合であれば、USD/JPYの20pipsに1万通貨を使用するのであれば、EUR/USDの95pipsには2000通貨のみを使用するという形に変えるのです。
そうすれば、1勝1敗でトレードを終了したとしても、あなたの口座金額はほとんど変わらない状態になるのです。
ただ、毎回のトレードで、そのことをどのように当てはめたら良いのでしょうか?
これまで、1000回検証シリーズで使用してきた、エクセルの計算表をご覧ください。
これまでの使用例では、すべてをプラス10pipsかマイナス10pipsで表示してきましたが、今回の場合は実際の相場に合わせてランダムに表示しています。
上記のとおり、毎回の損切り位置は変化していきますので、負けたときのpips数によっては、勝率60%であったとしても損失が生じてしまうのです。
では、このそれぞれの10回のトレードの通貨量を、調整をしてみましょう。
以下の計算表をご覧ください。これは真ん中のオレンジの部分がpips数に合わせて自動的に変化するにプログラムされています。
ですから、先ほどとは違い、毎回のリスクが一定になるため、勝率60%であれば当然のように利益が残っています。
このように、毎回のトレードリスクを一定にすれば以下のような利点があるのです。
- USD/JPYとGBP/JPYなどボラティリティの違う通貨でもリスクを同じにできる。
- 別の時間足、例えば、15分足と4時間のそれぞれでトレードをおこなってもリスクを同じにできる。
こうして、様々な通貨や時間足を監視することにより、トレードチャンスを広げ、リスクの細分化を図れるのです。
必勝資金管理法①と②を同時に行なってくれる表計算システム
しかし、皆さんも毎回のトレードは、タイミングによって1pips単位で損切り pips が変化するため、調整をおこなうのが、とても面倒くさいと思われるのではないでしょうか?
そんなときにご利用いただきたいのが、この「必勝資金管理法システム」です。
この「必勝資金管理法システム」はチャート上の損切りまでの必要なpips数を入力しさえすれば、その時あなたがトレードするべき通貨量を表示してくれます。
それに従って、トレードをおこない、その勝ち負けを記入します。
そうすると、今度は「必勝資金管理法①」応じて、次のトレードの資金量を増やしたり、減らしたりしてくれます。
そして、その増減された資金量に合わせて、次の pips を入力すればそれに沿った次のトレードするべき通貨量を自動で表示してくれるというものです。
言葉だけで書いても分かりにくいと思いますので、それぞれの計算表を掲載いたします。
まずは、毎回のトレードリスク一定化無し。
損益 -5000円
その後、「必勝資金管理法②」に沿って、トレードリスク一定化を実施。
損益 2020円
さらに、「必勝資金管理法①」を適応して通貨変動させる。
損益 5890円
いかがでしたか?「必勝資金管理法」の①と②用いるか、用いないかで10890円もの利益差が生まれたのです。びっくりしませんか?
これらは、たった10回のトレードで、勝率も同じ、労力もまったく同じなのにこれほど、損益が変化してしまうのが「必勝資金管理システム」の驚くべきところなのです。
そして、この「必勝資金管理システム」を使用していけば、最終的に勝率や損益、通貨量などもグラフを通して視覚的にに表示してくれますので、あなたのトレードの準備時間を格段に少なくすることができるでしょう。
こんな感じで表示されます。
この FX トレードに大変有効な「必勝資金管理システム」をぜひ、無料でプレゼントさせていただきたいと思います。
詳しくは、以下の記事をご覧ください。
必勝資金管理法②をポスター形式で壁に貼りたい方
でも、もしかするとエクセルを使うのが少し苦手で、やはり手描きでトレード日誌をつけたいと考えておられるおられることでしょう。
そのような方でも、簡単にご利用頂ける、壁に貼り付けるタイプの必勝資金管理法ポスターも作成いたしました。
こちらは、ご自分が一番最初に、トレードしたいと思っておられる通貨量をお近くの方にご入力頂ければ、pipsのリストが自動的に作成されます。
それをプリントアウトするだけで、その壁に貼られた用紙を見ながら資金を自分で調整することができると言うものです。
これがあれば、毎回、パソコンを開いてエクセルに入力をおこなわなくても、その用紙を見ながら簡単に資金量を調整することができるでしょう。
これら全てセットにして、無料でお配りしたいと思っていますので、ぜひ以下の記事をご覧ください。
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いかがでしたでしょうか?
ここまで「必勝資金管理法」と題しまして、勝率50%であったとしても利益を残すことのできる「資金管理法①」と、毎回のトレードのリスクを一定化させる「資金管理法②」についてお伝えすることができました。
是非とも、これらの事柄をご自分のトレードに当てはめていただければと思います。
そうすれば、これまでおこなってこられたトレードをより安定した、確実なものとすることができるでしょう。
まとめ
同じ時間足、同じ手法を用いていたとしても、チャートの状態や用いる通貨によって損切り位置までのpips数は大幅に異なる。
そのため、一定の通貨量で取引をしていた場合、勝率が50%であっても損失に終わってしまう場合がある。
そうならないように、損切り位置までが遠い場合には、通貨量を通常よりもずっと減らし、毎回のトレードのリスクを一定にする必要がある。
そのようにして、勝率60%を達成できれば、毎回安定して利益を残すことができる。
本日も、最後までご覧下さり、本当にありがとうございました。
最速 FX ブログでした。
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